円安の影響で費用高騰海外での心臓移植に5億円

生まれた直後に重い心不全と診断された1歳の女の子・あおちゃん。唯一の助かる道は「心臓移植」のみ。アメリカで移植手術を受ける資金を集めようと、あおちゃんの両親や支援者などで活動する“あおちゃんを救う会”は、11月14日(月)から海外での心臓移植に向けた募金活動を開始しました。元々億単位という高額な手術費用がかかる心臓移植ですが、急激な円安でさらに費用が跳ね上がってしまっているようです。
2023/1/31追記
2022年12月12日に目標額の5億3,000万円を達成したことを「あおちゃんを救う会」応援サイトにて報告されました。
心臓病の1歳の女の子に立ちはだかる円安の“壁”
32年ぶりに1ドル=150円をつけた歴史的な円安。人の生活だけではなく、人命にまでも影響を及ぼしています。
生後まもなく心臓の壁に穴が開いているのが見つかり、2回の手術のあと、重い心不全の状態となった1歳の女の子。国内では早期の移植が望めないとして、両親はアメリカの病院での移植を目指すことを決めたといいます。14日、支援者でつくる「あおちゃんを救う会」と両親が厚生労働省で記者会見して募金を呼びかけました。
しかし、海外での移植には、いくつものハードルがあります。
その大きな障壁のひとつである医療費に「円安」が影響しています。
海外で病院にかかる場合、原則として海外の社会保障制度は使えません。
日本国内のような「1割負担」「3割負担」といった制度はありませんので、医療費は全額自己負担となります。
加えて心臓移植は現地の医療費が高額なうえ、補助人工心臓をつけた状態での渡航でチャーター機が必要となります。昨年の段階でも3億5000万円程度かかるとされていたのが、今年に入ってからの急激な円安などにより、およそ1.5倍増の5億3000万円という過去に例のない高額な金額が必要と見込まれています。
| 内訳 | |
|---|---|
| デポジット(医療費前払い金)250万ドル | 3億7,000万円 |
| NY州病院治療付加税 | 3,600万円 |
| 渡航費(チャーター機、航空券、救急車等) | 8,100万円 |
| 現地滞在費 | 900万円 |
| 事務局経費等 | 200万円 |
| 予備費 | 3,200万円 |
| 合計 | 3,200万円 |
【関連記事】:海外で入院したり治療を受けたりした場合の医療費の扱いについて解説
まとめ
円安の影響で物価が高騰し、人々の生活に影響が出てきている中、医療の現場でも円安の影響が大きくなってきています。1円単位の上昇がどれだけ大きな額となって跳ね返ってしまうのか、円安という言葉だけで片付けられない事情もあるということを知っていく必要があるのではないでしょうか。
【参考サイト】:あおちゃんを救う会
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