宮崎麗果被告に懲役2年6か月・執行猶予4年の有罪判決|インフルエンサー脱税事件が経営者に示す教訓

[取材/文責]マネーイズム編集部

宮崎麗果被告(本名・黒木麗香、38歳)は2025年12月、広告代理店「Solarie」(渋谷区)を通じて約1億5700万円の法人税等を脱税したとして東京地検特捜部に起訴されました。そして2026年7月15日、東京地裁は有罪判決を言い渡しました。

本記事では、今回の判決内容と、中小企業経営者が今回の事件から学ぶべきポイントを解説します。

1. 判決の概要

ここでは、2026年7月15日に東京地裁で言い渡された有罪判決の内容を紹介します。

懲役2年6か月・執行猶予4年の有罪判決

東京地裁は2026年7月15日、宮崎麗果被告に対し懲役2年6か月・執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。検察側の求刑は懲役2年6か月で、「計画的・常習的な犯行であり、一般予防の観点から厳罰が必要」と主張していました。

弁護側は「比較的小規模な事案」として執行猶予付き判決を求め、裁判所はこれを認めた形です。宮崎被告は公判を通じて起訴内容を認め、「社会に大きな迷惑をかけた、深く反省している」と謝罪しています。

脱税の手口と経緯

宮崎被告は、B勘屋と呼ばれる業者を利用して架空の業務委託費(総額約4.96億円)を計上し、法人税約1億2600万円・消費税約3100万円を脱税したとされています。きっかけは顧問税理士から「納税額が2000万円になる」と告げられたことで、その後共犯者とともに架空経費の計上を始めたとされています。

2025年12月に東京地検特捜部に起訴され、在宅起訴の当日にインスタグラムで謝罪コメントを投稿。2026年3月に初公判が開かれ、今回の判決に至りました。

2. 今回の事件が経営者に示す教訓

ここでは、宮崎被告の事件から中小企業の経営者が学ぶべきポイントを解説します。

SNSの華やかな発信が査察の端緒になることも

今回の事件では、SNSに投稿されていた高級品や高額な生活スタイルと申告内容のギャップが、国税局査察部(マルサ)が動いたきっかけの一つになったとも報道されています。売上・利益と対外的な生活水準が著しくかけ離れている場合、税務当局の目に留まりやすくなります。

「節税したい」は税理士への正直な相談が最善策

税理士法41条の3は、税理士に顧客の不正申告を是正するよう助言する義務(是正助言義務)を課しています。今回のケースのように架空経費を計上すれば脱税であり、発覚した場合は追徴税額(本税+重加算税35%+延滞税)に加え、刑事罰として罰金が科されます。

「納税額を抑えたい」という気持ちは自然ですが、合法的な節税策(役員報酬の適正化・経費の適正計上・各種控除の活用など)は顧問税理士への相談で十分対応できます。脱税に手を染めることなく、税理士と正しい関係を築くことが経営者にとって最善の選択です。

脱税発覚時のリスクは想定以上に大きい

今回の脱税額は約1億5700万円ですが、重加算税・延滞税・罰金を含めると追徴税額は5億円を超える可能性があります。さらに有罪判決を受ければ経営者としての信用も大きく毀損します。脱税のリスクは金銭的な損失にとどまらず、事業継続そのものを脅かす問題です。

まとめ

2026年7月15日、宮崎麗果被告への有罪判決(懲役2年6か月・執行猶予4年)が確定し、インフルエンサー脱税事件は司法的に決着しました。脱税は「バレなければよい」ものではなく、国税局査察部は年間200件超の告発を行っています。税務上の不安や疑問は顧問税理士に相談し、適正な申告・納税を徹底することが経営者にとって最も重要なリスク管理です。

中小企業経営者や個人事業主が抱える資産運用や相続、税務、労務、投資、保険、年金などの多岐にわたる課題に応えるため、マネーイズム編集部では実務に直結した具体的な解決策を提示する信頼性の高い情報を発信しています。

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