中小企業に最適な税理士とは?選び方のポイントを解説

中小企業に最適な税理士とは?選び方のポイントを解説
最終更新日:
2026/07/24
この記事の監修者
税理士紹介業界で31年・44万件超の現場を知るパイオニア
株式会社ビスカス 代表取締役 八木美代子
 
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • LINEでシェア
「対応が遅い」「設立したばかりで誰に頼めばいいか分からない」「値上げを機に乗り換えたい」。中小企業が税理士を探す理由はさまざまですが、失敗しない答えは「自社の状況に合うタイプを、正しい見極め方で選ぶ」の一点です。本記事では、税理士が必要かの判断から、依頼できることやタイミング、選び方のチェックポイント、状況別に相性の良いタイプ、失敗しやすい選び方までを順に解説します。

この記事のアドバイザー

専門家

徳永税理士事務所 所長
徳永 圭

大学で財務会計ゼミに入ったことがきっかけとなり税理士資格を取得。総合不動産会社、不動産証券化(SPC)特化型事務所、総合会計事務所を経て令和へ年号が変わるとともに開業。これまでの職歴から不動産周りの税務会計、資産税(相続)に強みがあります。

徳永税理士事務所

中小企業に税理士のサポートは必要?

税理士は「絶対に必要」ではありませんが、記帳や申告を自社で回せても、節税・資金繰り・法令対応まで含めると自社対応には限界があります。使わない選択は目先の顧問料を抑えられる反面、次のような「見えにくいコスト」が膨らみがちです。
 
申告ミスによる追徴課税:消費税区分や交際費の判定を誤りやすく、ある飲食店では仕入控除の誤計算で150万円の追徴課税を受けました。
節税機会の逸失:即時償却の特例を逃した製造業では約90万円の追加納税に。時限措置の活用には専門知識が要ります。
時間コストと判断の遅れ:記帳や申告に追われ、数字把握の遅れが資金繰りや投資判断の遅延に直結します。
信用力・法令対応の不足:税理士の署名がない決算書は融資審査で不利になりやすく、インボイスや電子帳簿保存法への対応遅れは経費否認を招きます。
 
つまり税理士の活用は、コストというより経営リスクを抑えながら成長を加速させる「投資」です。では実際に何を頼め、いくらかかるのかを次に見ていきます。

中小企業経営者が税理士に依頼できること・メリット

中小企業経営者が税理士に依頼できる業務は、申告・記帳・節税・経営アドバイス・資金調達・相続/事業承継の6分野に大きく分かれます。相談現場で特に多いのは「記帳まで丸ごと任せたい」「給与計算や年末調整も一緒に」「今の事務所からの乗り換え」といった実務的なニーズです。以下、代表的な依頼内容を解説します。

税務署への確定申告や会計処理

税務申告にミスは許されません。意図的ではなくても“申告漏れ”があれば、「加算税」などのペナルティで、より多くの税金を支払うことになる可能性があります。税理士に税務書類の作成や申告を頼めば、そうしたリスクを軽減できます。税理士が申告書を作成していても税務調査が行われることはありますが、その際にも税理士の立ち会いが認められています。
 
会社が確定申告を行う際には、財務諸表などの決算書類も併せて提出しなくてはなりません。税理士には、これらの書類の作成や会計帳簿の記帳(帳簿付け)も併せて依頼できます。記帳から給与計算・年末調整までまとめて任せたいという相談は非常に多く、経理担当を社内で雇うよりコストを抑えられるケースもあります。
例:家族経営で経理を回している会社が、記帳と個人の確定申告(不動産収入など)を併せて依頼し、経営者が本業に専念できるようになった。

節税対策の実行

「過少申告」が問題である一方、適切な節税が行われずに税負担が膨らむことも経営の圧迫要因になります。随時更新される中小企業税制などに通じた税理士に依頼すれば、それらを活用した有効な節税策を実行してくれます。決算前に利益予測を共有し、設備投資や役員報酬の調整を早めに検討できる点も、専門家に任せる大きな利点です。

経営に対するアドバイス

正確な税務申告や有効な節税のためには、税理士に「会社の実情」を理解してもらう必要があります。その立場にある税理士からは、数字に基づく経営のアドバイスを受けることも可能です。最近は税務関連オンリーではなく、コンサルタント的な機能を重視する会計事務所も増えています。ただし、経営のアドバイスが得意でない税理士もいるため、「経営の相談ができるか」は契約前に必ず確認してください。

資金調達のサポート

金融機関から融資を受ける際には、原則として「事業計画書」などの提出を求められます。経験のある税理士なら、貸し手が納得できる説得力のある計画書作りをサポートしてくれます。中には、金融機関の担当者とパイプを持つ税理士もいるため、そうした“繋がり”を活用することもできます。資金繰りが厳しい局面や、消費税の分納交渉といった税務署対応まで踏み込んで相談したいという声も少なくありません。中小企業向けの補助金・助成金に気づかない経営者も多く、中小企業税制に詳しい税理士に依頼すれば、自社に適した制度の活用を提案してくれます。

経営者個人の相続、事業承継

上場大企業と違い、自社株を社長が持つ中小企業では、会社の利益・資産と経営者のそれは密接不可分と言っても過言ではありません。税理士には、経営者個人の所得税の申告や資産の管理なども任せられます。経営者が特に考えるべきは「相続対策」です。次期経営者に自社株をうまく引き継げなければ、事業の承継は難しくなります。相続の実績のある税理士に相談し、早めに準備をスタートさせてください。

中小企業が税理士に依頼する費用の相場

気になる費用は、税務顧問なら年商規模に応じて月額1万円~10万円が目安です。同じ依頼内容でも事務所によって差が出るため、金額だけでなく「何が基本料金に含まれ、どこからがオプションか」をセットで比較してください。

年商 月額費用
~1,000万円 1万円~2万5,000円
~3,000万円 1万5,000円~3万5,000円
~5,000万円 2万5,000円~4万5,000円
~1億円 3万円~6万円
1億円以上 6万円~10万円

 
経営方針や資金調達のアドバイスを依頼するコンサルティング業務は、着手金+成果報酬型が多く、融資・助成金の資金調達なら着手金は数万~20万円、成果報酬は調達額の2~5%程が相場です。
※税理士は自由報酬制のため、金額はあくまで目安です。報酬が高いわりに節税効果は乏しい、ということもあるので、費用対効果と複数事務所の比較で判断してください。

税理士に依頼するタイミング・きっかけは?

税理士に依頼するタイミングは、会社設立・売上拡大・帳簿の煩雑化・融資/補助金・節税/税制改正・事業承継という成長フェーズと、今の税理士への不満による乗り換えの大きく2系統に分かれます。相談現場で特に多いのは、この「創業直後」と「既存税理士からの乗り換え」の2つです。フェーズごとに見ていきましょう。

1. 会社設立時:スタートダッシュを切りたい創業フェーズ

会社設立後は、税務署への各種届出(青色申告承認申請・消費税課税事業者選択届など)を原則2か月以内に提出する必要があります。開業直後は事業計画や顧客開拓に注力したい時期でもあるため、帳簿づけや届出の準備を税理士に任せることで「手続き漏れの防止」と「本業への専念」を同時に実現できます。設立の段階から顧問を探す相談は最も多いパターンの一つで、創業融資を検討している場合は金融機関向けの事業計画書や資金繰り表を税理士がサポートすることで資金調達の成功率を高められます。

2. 売上が伸び始めた頃:成長フェーズで資金繰りを最適化したいとき

売上が上がると、納税額や資金繰りの難易度も比例して高まります。月次試算表の早期化や四半期ごとの節税シミュレーションを税理士に依頼すれば、キャッシュフローを見える化しながら先手の資金計画が立てられます。決算対策や利益計画を踏まえた設備投資・採用の判断もスムーズになり、経営スピードを落とさずに次の成長ステージへ移行できます。

3. 手続き・帳簿が煩雑になったとき:本業に集中するためのアウトソーシング

領収書や請求書が増え、経理処理に追われ始めたら「専門家に任せるべきサイン」です。自社で記帳を続けると、締め切り直前の入力ミスや消費税区分の誤りが発生しやすく、修正申告や追徴課税のリスクが高まります。税理士にアウトソーシングすれば、クラウド会計と連携した効率化・チェック体制が整い、社内工数をコア業務に再配分できます。記帳まで任せたいのか、申告中心で費用を抑えたいのかを整理しておくと、見積もり比較がしやすくなります。

4. 融資・補助金を検討するとき:金融機関・行政への信用力を高める

金融機関は試算表の正確性や納税の適正性を重視します。税理士が監修した決算書を提出することで審査の評価が上がり、融資枠や金利条件の優遇につながるケースも多く見られます。また、ものづくり補助金・事業再構築補助金などの申請でも事業計画の数値根拠をプロが作成・サポートすることで採択率が向上します。

5. 税制改正への対応や節税を検討するとき

毎年の税制改正で中小企業投資促進税制・所得拡大促進税制などの優遇措置が更新されます。最新制度を漏れなく活用するには、税制改正に精通した税理士のサポートが欠かせません。試算段階から節税メリットを数値化し、「適用要件を満たすための行動計画」まで落とし込むことで、税負担を最小限に抑えられます。

6. 事業承継・M&Aを視野に入れるとき

後継者への自社株評価やM&Aスキームの税負担は複雑で、早期に専門家と連携するほど選択肢が広がります。税理士が事業承継税制や株価引下げ策を活用しつつ、財務デューデリジェンスもサポートすることで、スムーズかつ節税メリットを最大化した承継が可能になります。

7. 今の税理士に不満があり乗り換えを検討するとき

既存の税理士からの乗り換えは、新規依頼と並ぶ最多の相談きっかけです。相談現場で乗り換え理由として目立つのは、「値上げを要求された」「質問への回答が遅い」「節税や経営の提案がない」「先生の高齢化・引退で今後が不安」「相性が合わない」といった声です。
乗り換えは決算期の直後が最もスムーズです。決算月の直前に担当を変えると引継ぎミスや申告遅延のリスクが高まるため、次の決算までは現在の税理士に依頼し、翌期から切り替えるのを基本線にしてください。契約書の解約条項と決算料の扱い(別建てか、年間報酬に含まれるか)を事前に確認しておくと、期中解約時の想定外の請求を避けられます。

中小企業に最適な税理士を選ぶチェックポイント

税理士選びは、「税理士に何を期待するか」と「どう見極めるか」の2つの観点で判断します。以下の7つは、面談時の質問例と契約前に確認できる客観的な指標をまとめたものです。面談メモや比較表づくりの土台として使ってください。

中小企業の税制に詳しく、経験があるか

中小企業特有の優遇税制(中小企業投資促進税制・所得拡大促進税制・交際費課税の特例など)は、制度改正のたびに適用要件が細かく変わります。面談では「最近サポートした顧問先で、どの制度をどのように活用しましたか?」「インボイス制度で免税から課税へ切り替えた顧問先は、どの手順で対応しましたか?」といった具体的事例を尋ね、最新情報を実務レベルで語れるかを確認しましょう。顧問先数や業種構成を質問し、同規模・同業態の企業を複数支援した実績があれば安心感が増します。

中小企業の経営に詳しく、適切なアドバイスがもらえるか

税理士を「決算・申告の外注先」ではなく経営伴走者として活用したい場合は、数字を経営指標へ翻訳できる力が必須です。面談では「月次試算表をどのようなフォーマットで共有し、経営分析をどこまで行ってくれますか?」「粗利率や資金繰りの改善提案を行った事例はありますか?」と質問し、提案内容を口頭で“即答”できるかを確認しましょう。顧問先の黒字化率や資金調達成功率など、定量的な成果指標を示せる税理士は信頼度が高いです。

業界知識があるか

飲食・IT・製造・建設・不動産・医療など、業種によっては原価計算の方法、許認可の更新スケジュール、経費計上の慣行が大きく異なります。面談時に「同業種の顧問先で気を付けているポイントは何ですか?」と投げかけ、業界特有の指標や監督官庁のガイドラインを踏まえた回答が返ってくるかを確認しましょう。日本政策金融公庫の業種別財務データなどを引用しながら話せる税理士は、実務経験が豊富である可能性が高いです。

融資に強いか

融資面談で決算書の見せ方をアドバイスできる税理士は、金融機関との交渉を円滑にします。「最近サポートした融資案件で、どのようなストラクチャーを提案しましたか?」「政策金融公庫・保証協会付き融資・事業再構築補助金との併用事例はありますか?」などと聞くことで、実際の支援プロセスを把握できます。金融機関からの紹介実績や、定期的に行う資金繰り予測(CF計算書や資金繰り表)の提供方法も確認ポイントです。

レスポンスは早いか

経営判断はタイミングが命です。相談の返答が翌日以降になる税理士だと、資金繰りや取引条件の変更に対応しきれません。乗り換え相談で「回答が遅い」は上位の理由であり、契約前に平均レスポンス時間を数値で示してもらい、「チャットツール・電話・メールの優先順位」「決算期の繁忙期でも守れるか」を具体的に確認しましょう。「36時間以内に一次回答」など、SLA(サービスレベルアグリーメント)を明示している事務所は安心です。

経営者との相性・親身な対応

数字のアドバイスが的確でも、コミュニケーションが噛み合わなければ実行に移せません。乗り換え理由でも「相性が合わない」は常に上位に挙がります。初回面談では「専門用語をかみ砕いて説明してくれるか」「意見を遮らずヒアリングしてくれるか」を観察し、感覚的に“話しやすい”かどうかも判断してください。また、経営計画の共有や月次ミーティングの頻度を確認し、「先回りの提案」が期待できるフォロー体制かを見極めましょう。

サービス内容、料金が明確である

税理士報酬は「記帳」「決算・申告」「経営相談」「年末調整・給与計算」など業務ごとに区切って提示されるのが一般的です。見積書やパンフレットで「何が基本料金に含まれ、どこからがオプションか」を明示し、追加料金の発生条件(訪問回数・部門別管理の導入など)を説明できる税理士を選びましょう。クラウド会計の導入支援や経営ダッシュボードの提供など、付加価値サービスの内容と価格を比較することで、単純な費用対効果ではなく“投資対効果”の視点で判断できます。

会社の状況別・相性の良い税理士タイプ

同じ「良い税理士」でも、自社の状況によって相性の良いタイプは異なります。相談現場で多い6つの状況について、優先して見るべき税理士タイプと確認ポイントを整理しました。まずは下表で自社に近い行を探してください。

会社の状況 相性の良い税理士タイプ 契約前に確認すべき点
これから会社設立・創業 創業支援に慣れ、届出・創業融資まで伴走できる事務所 設立時の届出期限(原則2か月)と創業融資の実績
記帳・給与まで丸ごと任せたい小規模企業 記帳代行・給与計算・年末調整をワンストップ提供 記帳がオプションか基本料金か、クラウド会計対応の有無
費用を抑え申告中心でよい 自計化前提の「申告特化・記帳プラン」に対応 対応範囲の線引きと決算料の有無
融資・資金繰り・税務署対応が課題 融資支援と資金繰り改善、分納交渉に強い事務所 金融機関との連携実績と資金繰り表の提供方法
業種特有の会計が必要(不動産・建設・IT・飲食・医療など) 同業種の顧問先を複数持つ業種特化型 同業の関与実績と業界特有論点への理解
事業承継・相続を見据える 資産税・自社株評価・事業承継税制に精通 承継案件の実績と着手の適切な時期

 
創業期の会社は「伴走力」を優先してください。設立直後は届出期限の管理と創業融資の準備が同時に走るため、手続きと資金調達をまとめて任せられる事務所が向いています。例:設立から2か月以内の届出と、公庫向けの事業計画書作成を一括で依頼する。
 
コスト重視なら「対応範囲の線引き」を最優先で確認してください。申告中心で費用を抑えたい会社は、記帳を自社で行う「記帳プラン」が合いますが、範囲が曖昧なまま契約すると後から追加料金が発生します。例:売上管理や出納帳を自社作成し、決算・申告のみを依頼する前提で見積もりを取る。
 
業種特有の会計がある会社は「同業の実績」を優先してください。不動産・建設・飲食・IT・医療などは原価計算や許認可、経費計上の慣行が大きく異なります。海外取引や外国人経営者の場合は、国際税務や言語面のサポート体制も確認ポイントです。例:不動産売買の顧問先を持つ事務所か、日本語以外の窓口対応が可能かを面談で尋ねる。

中小企業が失敗しやすい税理士の選び方

税理士選びの失敗は、乗り換え相談の理由を裏返すと見えてきます。「料金の安さだけで決めた」「対応の速さを確認しなかった」「依頼範囲を曖昧にした」といったパターンは、後の乗り換えにつながりがちです。代表的な6つの失敗と回避策を示します。

料金の安さだけで選ぶ

見積もりは総額と対応範囲をセットで比較してください。料金だけで選ぶと、記帳や相談が別料金だったり、対応が受け身で節税提案が乏しかったりして、結局は割高になります。実際、乗り換え理由として「値上げ」や「料金の割に成果がない」は上位に挙がります。例:月額1万円の差でも、年間で有効な節税提案が得られるなら投資価値があります。安さは「何が含まれるか」を確認したうえで判断してください。

レスポンスの速さを確認しない

契約前に平均レスポンス時間を数値で確認してください。返答が遅い税理士だと、資金繰りや融資、取引条件の変更に対応が後手に回ります。回答の遅さは乗り換えの典型的な理由です。例:午前に送った要件が翌日まで未返信という状態が続くなら、繁忙期の対応体制に不安が残ります。一次回答の目安時間を面談で確認しましょう。

自社の業種・規模の実績を確認しない

同規模・同業種の顧問実績を必ず質問してください。「相続には強いが法人税の申告経験がない」といった得意分野のミスマッチは、節税や業種特有の会計で満足を得られない原因になります。例:不動産業なら不動産売買の顧問先の有無、飲食業なら原価管理の考え方を尋ね、実務レベルで語れるかを確認します。

依頼範囲を曖昧にしたまま契約する

記帳・給与計算・年末調整・相談対応のどこまでを含むか、書面で確認してください。範囲が曖昧だと「これは別料金」と後から追加請求が生じ、認識のずれが不満につながります。例:記帳は自社か事務所か、個人の確定申告(不動産収入など)を含むかを、契約前に明文化します。

先生の年齢・後継体制を確認しない

長く付き合う前提なら、後継者や担当体制の有無を確認してください。相談現場では「先生の高齢化・引退で今後が不安」という乗り換えも少なくありません。属人的な事務所では、担当交代や廃業で引継ぎトラブルが起きやすくなります。例:今後10年の関与を想定するなら、担当が変わった場合の引継ぎ方針を面談で聞いておきます。

目的と予算を伝えずに“良い税理士”を探す

契約前に「目的」と「予算」を明確化し、税理士に伝えてください。ある人にとっての「良い税理士」が、自社にとって最適とは限りません。税務署とのグレーゾーンの扱いや、経営への関与度合いに対する価値観は人それぞれです。例:節税を積極的に攻めたいのか、税務署と一切揉めたくないのかを最初に共有すると、方針の合う税理士を選べます。

中小企業に最適な税理士の探し方

税理士は、ネットで事務所のホームページなどを検索し、比較することで選べます。知り合いや同業者などの紹介や、口コミを参考にすることもできるでしょう。
また、当社のような実績のある税理士紹介会社を利用する方法もあります。地域や業種、依頼したい中身などを伝えれば、第三者の視点からニーズに見合った税理士を無料で探してもらえますから、効率的に最適の税理士に出会える確率が高まります。

中小企業の税理士選定で注意すべきことは?

監修者

徳永 圭

税理士からのワンポイントアドバイス

税理士に依頼するに当たって最初に検討すべき事項は2点です。

①予算はいくらを想定しているか?

②どのような目的で税理士に依頼するか?の2点です。
ニーズは個々人で異なり、ある人にとっては「良い税理士」であっても、読者の皆様にとって「良い税理士」とは限りません。例えば、グレーゾーンの取り扱いを巡り税務署と見解の相違が発生するリスクを負っても良いと考えているにもかかわらず顧問税理士がその処理を認めないならば求めていた税理士とは異なるでしょう。逆のパターンもしかりで、税務署とは一切揉めたくないというお客様もいます。本当に価値観はひとそれぞれなのです。
よって、皆様は必ず契約前に税理士と直接話をする機会を設けご自身のニーズを税理士に打ち明けて頂き、対応できる税理士を選ぶと良いでしょう。
複数の候補者で迷ったならば、最後は「相性」になるかと思います。税理士とお客様の関係においても日常生活の中での人付き合い(人間関係)と何ら変わるものではないからです。

よくある質問

税理士の選び方のポイントは何ですか?

税理士を選ぶ際は、中小企業の税制に詳しいこと、経営に対するアドバイスができること、業界知識があること、融資に強いこと、対応が早く親身になってくれること、サービス内容と料金が明確であることが重要です。

税理士に依頼するメリットは何ですか?

税理士に依頼することで、税務申告や会計処理のミスを防ぎ、節税対策を実行でき、経営に対する適切なアドバイスを受けられます。また、資金調達のサポートや経営者個人の相続・事業承継の助言も期待できます。

会社の状況によって選ぶべき税理士は変わりますか?

変わります。創業期は届出や創業融資に伴走できる事務所、記帳まで任せたい小規模企業は記帳・給与をワンストップで対応する事務所、業種特有の会計がある場合は同業の顧問実績が多い業種特化型、事業承継を見据える場合は資産税に精通した税理士が相性良好です。

中小企業が税理士選びで失敗しやすいパターンは何ですか?

料金の安さだけで選ぶ、レスポンスの速さを確認しない、自社の業種や規模の実績を確認しない、依頼範囲を曖昧にしたまま契約する、先生の年齢や後継体制を確認しない、目的と予算を伝えずに探す、といったパターンが失敗につながりやすいです。

今の税理士から変更を検討すべきサインは何ですか?

回答が遅い、値上げされた、節税や経営の提案がない、先生の高齢化で今後が不安、相性が合わない、といった状況は変更を検討するサインです。変更は決算期の直後が最もスムーズで、決算月の直前は避けてください。

税理士に依頼する際の注意点は何ですか?

税理士に依頼する際の注意点として、コストがかかること、法人税や経営に詳しくない税理士だと満足できない可能性があることが挙げられます。費用対効果を検討し、複数の事務所を比較することが大切です。

中小企業に最適な税理士を探す方法は?

税理士は、ネットで事務所のホームページを検索し、比較することで選ぶことが可能です。また、知り合いや同業者からの紹介や、税理士紹介会社を利用することも効果的です。

税理士に依頼する業務の費用相場はどれくらいですか?

税理士に依頼する業務の費用相場は、例えば税務関係の業務委託では年間20万~50万円、相談対応の顧問契約では月額2万~5万円程度です。経営コンサルティング業務の場合は、着手金と成果報酬型となり、融資・助成金の資金調達業務では、着手金数万~20万円、成果報酬は調達額の2~5%が相場です。

まとめ

中小企業にとっての税理士は、決算や申告を代わりに片づけてくれるだけの相手ではありません。節税や資金繰り、融資の相談にまで踏み込んでくれる税理士を選べれば、日々の経営判断はぐっとやりやすくなります。反対に、料金の安さだけで決めたり、どこまで頼めるのかを確かめないまま契約したりすると、あとで「思っていたのと違った」となり、結局は乗り換えに手間を取られてしまいます。
 
大事なのは、世間で言う「良い税理士」を探すことではなく、今の自社に合う税理士を選ぶことです。創業したばかりなのか、記帳まで任せたいのか、融資を通したいのか、業種特有の会計があるのか。会社の状況によって、頼るべき相手は変わります。そのうえで、対応の速さ、料金の分かりやすさ、経営の話ができるか、そして話しやすいかを、面談で自分の目で確かめてみてください。
 
選ぶときは、いきなり1社に絞らず、2〜3の事務所と話してみるのがおすすめです。目的と予算を先に伝えておくと話が早く、ミスマッチも起こりにくくなります。自分で探すのが大変なときは、業種や地域から候補を絞ってくれる紹介サービスを頼るのも一つの方法です。急がず、納得できる相手を見つけてください。

この記事の監修者
税理士紹介業界で31年・44万件超の現場を知るパイオニア
株式会社ビスカス 代表取締役 八木美代子
早稲田大学卒業後、リクルート入社。1995年に株式会社ビスカスを設立。税理士を無料でご紹介するビジネスモデルを日本で初めて立ち上げ、これまでに累計44万件のご紹介を実現。経営者向けの情報発信も精力的に行っており、WEBメディア「マネーイズム」内では、政財界のトップや業界トップの経営者から時代を勝ち抜くヒントを学ぶ対談「ビジネスリーダーに会いに行く!」を連載中。また、YouTubeチャンネルでは、お金に関する疑問を分かりやすく配信している。

株式会社ビスカス公式HPはこちら
対談記事「ビジネスリーダーに会いに行く!」はこちら
YouTubeチャンネル「恵比寿の八木社長 3分でわかる税金」はこちら
この記事の執筆者
税理士紹介センタービスカス編集部
税理士紹介センタービスカスは、 株式会社ビスカスが運営する、日本初の「税理士紹介サービス」サイトです。 税理士をお探しの個人事業主や法人のお客様に対して、ご要望の税理士を無料でご紹介しています。
創業から31年、税理士紹介で培った知識とノウハウから、確定申告・決算・会社設立・融資・節税のご相談や、税理士料金の相場情報など、「初めて税理士に依頼したい」「顧問税理士を変更したい」という経営者・事業主の皆様に役立つ情報をお届けします。

税理士無料紹介お問い合わせフリーダイヤル
電話番号
日本全国の税理士を探す
特定業種に詳しい税理士を探す
特定分野に詳しい税理士を探す
会計ソフト対応の税理士を探す