女性税理士を選ぶメリット・デメリットとは?

女性税理士を選ぶメリット・デメリットとは?
公開日:
2019/11/13
最終更新日:
2020/06/02
 
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税理士といえば男性のイメージがまだ根強いと思いますが、税理士業界でも女性の進出が進んでいます。
「女性の税理士を選ぶ」という選択の幅が広がるのは、もちろん歓迎すべきことです。
では、女性税理士に仕事を依頼するメリットはどういう点になるのでしょうか? デメリットも含め、まとめてみました。

税理士業界のうち「女性税理士」の占める割合は?

女性税理士の割合は15%未満

実際、今どのくらいの女性税理士が活躍しているのでしょう? 日本税理士連合会の調査によると、2016年時点での女性税理士は10859人。男女比率にすると14.4%ですから、まだまだ多いとは言えないかもしれません。しかし年々、人数・比率とも増加しており、この傾向は今後も続くものとみられます。

税理士の男女比率

女性が「税理士」としてのキャリアを選ぶメリットとは

ところで、彼女たち自身は、税理士という職業のどこに魅力を感じてこの道に入ってくるのか?それを知ることも、女性税理士を選ぶ参考になるはずです。
税理士専門の求人サイトなどには、次のような「女性が税理士になるメリット」が挙げられています。

女性が税理士になるメリット

  • 税理士試験は、“一発勝負”ではなく、1科目ごとに合格すればいい「科目合格制」なので、ライフスタイルに合わせて勉強、受験することができる。
  • 税理士はデスクワークを中心とする専門職で、知識やスキルがものをいう実力主義の世界であるため、仕事のうえで男女間の有利・不利はほとんどない。仕事内容や待遇で差別されることもない。
  • 女性ならではのきめ細やかさは、税務のほかコンサルティング業務などにも生かすことができる。
  • 資格さえ持っていれば、出産や育児で一時的に職場を離れても、復職しやすい。
  • 「女性に頼みたい」というニーズに応えて、仕事を増やすことができる。
  • 国家資格なので、日本中どこでも働ける。例えば、夫の転勤先で開業することも可能である。
  • 定年の無い仕事なので、長く働くことができる。

税理士を目指すきっかけは人それぞれですが、ひとことで言えば、税理士は「やる気と能力があれば、ライフスタイルに合わせて働けて、女性らしさも生かせる職業」だということになります。

女性税理士に依頼するメリットとは?

あるベテランの女性税理士さんが、「私は、出産、育児、さらには夫の親の介護を経験しました。それが今の仕事には生きています」という話をされていました。女性税理士には、女性ならではの強みがあるとも言えますが、実際に依頼する際にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

顧問契約をする場合のメリット

相談がしやすい

税金のプロである税理士にも、様々なタイプの方がいます。
いかにも大ベテランの先生といったタイプの税理士に、「これは経費になるのでしょうか?」といった相談は気が引けてしまいがちです。
人当たりがソフトな女性税理士には、気軽に何でも聞きやすいというメリットがあります。また税理士側としても、依頼者がそういった相談をしてくれることで、要望に対して細やかな対応ができるという利点があります。

特に女性の経営者にとって、本音を語りやすい

「女性の気持ちがわかる」ということが信頼感につながることもあります。
自らも女性として専門職を選び、独立・開業した税理士からは、税金・お金のことだけでなく、色々なアドバイスを受けられるかもしれません。

「男社会で頑張る」という気概に満ちていて、能力も高い

女性税理士が増えたといっても、上記の図の通り、女性税理士はまだまだ珍しい存在です。そうした環境で仕事をしていこうという女性たちですから、その気概には期待できます。能力面も決して男性に引けを取りません。
ちなみに税理士試験の合格率では、例年女性が男性を上回っていますので、今後は女性税理士が更に増えることが予想されます。

会社の経理担当者と良好なコミュニケーションを築きやすい

少し大きな規模の会社になると、税理士と最も接触する機会が多いのは「社内の経理担当者」というケースもあるでしょう。経理担当が税理士と良好なコミュニケーションを築くことは、会社にとって大きなプラスになります。女性の経理担当者でも接しやすいのではないでしょうか。

相続を依頼する場合のメリット

女性の相続人にとって、やはり同性は話しやすい

相続には、財産状況のほか親族の人間関係をはじめ、プライベートな事情がさまざまに絡みます。特に女性の相続人は、そういったことを男性の税理士にあけすけに話しにくい場合もあるでしょう。

きめ細やかな対応をしてもらえる

デリケートな問題が生じやすい相続だからこそ、きめ細やかな対応がより重要になります。上記の「相談しやすさ」からくる柔軟な対応もメリットの一つと言えます。

話し合いをソフトにまとめる

1つ間違えば親族間で骨肉の争いになってしまうのが相続です。女性税理士が、場を和ませながら遺産分割の話し合いを進めることで、そうした事態を防ぐことができるかもしれません。

女性税理士に依頼するデメリットはある?

メリットが多い女性税理士ですが、逆にデメリットはあるのでしょうか?
以下は想定できるデメリットです。

想定されるデメリット

なんとなく頼りなさを感じる

「きめ細やかさ」「話しやすさ」の裏返しとして、こうした印象を抱くことがあるかもしれません。ただ、そういった「頼りなさそうな税理士」であっても、実際に依頼してみたらしっかり対応してくれたというケースも多々あります。

「女性を下に見る」ような人に対しては、逆効果にも

上記の通りメリットとして「相続の話し合いを和ませる」と言いましたが、相続人の中に男尊女卑タイプの人がいた場合には、まともに話を聞いてもらえないこともあり得ます。
税理士と契約後にトラブルを起こさないためにも、契約前に「この税理士に依頼する」という旨を親族に伝えておく必要はあるでしょう。

継続してみてもらえない可能性もある

税理士が、出産や育児、介護、病気で仕事を一時的に離れる、というケースもあります。
税理士はそのような一時的なブランクから復帰しやすい職業ではありますが、顧問契約をしている方は、そのような場合どうするかも考えなくてはいけません。
ただ、男性税理士であっても、それは同じです。万一、税理士側の事情で顧問契約が継続できなくなった場合はどうするか、契約時に確認しておく必要はあります。

実際に会って、自分のニーズと一致するかを確かめよう

以上、女性税理士とひとくくりにして述べてきましたが、もちろん個人差はあります。男性でも、女性同様きめ細やかな仕事をする税理士さんもいるでしょう。
最終的には、実際に会ってみて、自分のニーズに叶うのかどうかを見極める必要があります。

女性税理士への依頼を検討中の方へ

年々、女性税理士の数は増えています。実際に女性税理士を希望する場合は、実績のある税理士紹介会社を通じて探すこともできます。

この記事の執筆者
税理士紹介センタービスカス編集部
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