会計用語の正しい理解
2008.06.30

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こどもの国の森。

おはようございます、かなりの広さを誇る公園でして、遊び甲斐があります。
歩き回るだけでも結構楽しめますし。


つい先日からですが、地元において簿記講座の講師を勤めさせて頂いています。
その講座内でも少し話したことですが、皆さんが勘違いしやすいことを一つ。

会計用語で「資産」というと無条件に良いものと考え、「負債」と聴くと無条件に
悪いものだと思ってはいらっしゃいませんか?
これは実は大きな間違いです。

税理士試験の財務諸表論なんて科目で嫌というほど勉強することです。
「資産とは将来の収益力要因を有するものである。」
「負債とは将来の支出力要因を有するものである。」
もの凄くいい加減かつ大雑把に説明していますが、ご了承のほどを。


資産は将来において価値があるものでなければなりません。
ところが実際に企業の財務諸表を読んでみると、将来の価値を有しない資産が
大量に計上されていることが分かります。
「○○保証金」だとか「××開発費」だとか、よくわからない勘定科目が資産側に
結構な金額が計上されていたりします。

これらの科目は、本来なら無価値なわけですから費用処理なりを行い、財務諸表から
削除されるべきものです。
しかし、様々な理由からこれら勘定科目は放ったらかしにされています。
理由の詳細はここでは割愛させて頂きます。


一概に資産を持っている=企業にとって良いこととは限らない、ということを
ご理解下さい。

この項続く。


射幸心
2008.06.29

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先日の家族サービスの時。

おはようございます、神奈川と東京の境目にあるこどもの国です。
ソフトクリームが美味しいことで有名…でもないのかなぁ…。


先日に引き続き、日経ヴェリタスの中から簡単に記事を抜粋。
皆さんはラップ口座、というものをご存知でしょうか?
今から2年半くらい前から解禁になった金融商品で、簡単にいうと
「プロにお金を預けて運用を全部やっておいてもらう」というものです。

解禁になった当初は相場環境も良く、また商品の小口が進んだこともあり
一時期はかなりの注目を集めていたこともありました。
(以前は最低でも5,000万円程度だったのが、最近では数百万円というものも)

そのラップ口座の残高が減少に転向したそうです。
記事中においては、原因として相場の下落等が影響しているのでは、という
分析がなされています。
ラップ口座では「どの商品でどんな感じで運用するか」という指定をするのですが、
やはり株式を中心に運用を指定する類の商品での解約が目立つようです。


ただ、個人的な考えにおいては、このラップ口座に決定的に足りないものは
やはり「射幸心を満足させる」という効能ではないかと。
投資を始める人間の大半は、やはり「一山当てたい」という心を持っています。
その射幸心を如何にセーブするかが投資の鉄則、とは多くの書物・資料で
語られてはいますが、抗いがたいものであることも事実。

ラップ口座とは、そういった射幸心を捨てる代わりにプロに任せて適切な
運用をしてもらおう、というものです。
だからこそ損失が出たときの怒りは、自分で運用して損を出したときのソレを
遥かに上回るのではないでしょうか。


最後に昔からの金言を一つ。
「金持ちケンカせず」
必要以上の射幸心はケガのもと。


新技術が売り物になるとは限らない
2008.06.28

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蘭、なんでしょうね。

おはようございます、部屋の中に色々と植物はあるのですが、どうにも
名前を姿が一致しません。


昨日からの微妙な続き、やっぱり営業力の問題じゃないかなぁ…と。
以前某大手電機メーカに勤めている同級生から聞いた話です。
技術系の仕事の場合、とりあえず何か「新しいっぽいもの」が出来たら特許権は
申請はしておけ、商売になればめっけものだ、というような感覚で開発というものは
進むのだそうです。

それはそれで戦術として合っていると思います…が、どうにも姿勢として受け身な
感があるのは私の気のせいでしょうか?
「俺が作ったスゲエものだ、さぁ、使ってくれ!!」みたいな気合が足りないというか。
問題は、価額交渉等で叩かれて結局は売り物にならず、優れた技術があっという
間に埋没していくようなケースが決して少なくないことです。


実際、技術なんてのは想定外の利用法がされたりするのは茶飯事のようですから
こういった思考法は難しいのかもしれません。
しかし、これも少し前に書きましたが再利用は非常に有効なのです。


新しいものを作った、オシマイ!!ではなく
作った → 使い方を考えた → 使った → 価値があった・金になった・役に立った
ここまでフォローしてこその技術開発ではないかと。

知財立国というものを目指すなら、まず自分の持ち物を点検するところから始めてみては
如何なものでしょうか。


実体経済と金融経済と
2008.06.27

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地元商店街です。

おはようございます、武蔵新城という駅のすぐ近くにあるアーケード街です。
やはり苦戦はしているようですが、結構人手はありますね。


以前にも紹介した日経ヴェリタスという新聞に載っていた記事よりです。
ソニーの元CEO、出井伸之さんの意見記事が載っていました。
ものすごく乱暴に要約すると
・アメリカ式経済は金融経済に偏りすぎ
・日本経済は金融経済が不足
・日本はもっと技術に基づき、ものづくりを目指すべき
こんな感じの記事です。

ほぼ同感です。
以前金融リテラシーが必要では、というような趣旨の記事を書きました
色々なところで話したりしているのですが、現在の世界経済において
実体経済(ものづくり等経済)と金融経済の規模の比は 1 : 9 です。
実体以上に金融資本の動向がものをいう状況にあります。

かつて技術力、製品力で世界を席巻するかと思われた日本企業ですが、
当時と現在とでは金融経済の規模が違います。
良いものを作っていればどうにかなる、という時代は既に終わったのではないでしょうか。
やはり金融経済を上手く活用できない企業に、成長の余地は少ないかと。

その一方で、やはり技術力を高めることも必要…なのですが、個人的には
技術力そのものよりももっと気になることが。
やはり営業力・プレゼンテーション力とでも言いましょうか。
技術自体は優れているけど利用法へ発展しない、というネタも
以前書きました


謙虚=無条件の美徳、という考え方も改めなくてはならないのではないでしょうか。
国民性という一言で済ませられるほど、現実は甘くはないかと。

この項微妙に続く。


営業力不足の業界
2008.06.26

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で、その散歩道にいる鯉。

おはようございます、鯉ってのは凄いですね。
本当にどんな水にでも順応している気がします。


予告通り、少しばっかし愚痴を。
今から二週間ほど前、地元広報誌で当事務所の紹介をして頂いたことは触れました。
で、その際の記事の内容をみてある税理士さんから
「どっちかっていうと、事務所の紹介というよりも税理士業の紹介だよね」と言われました。
そうです、そのようにするしかなかったのです。


理由、世の中の大半の方には税理士という職業が認識されていないから。
今でもあるのですが、顧問先に電話すると、応対された方が
「社長~税務署の人から電話だよ~」なんて取り次がれることも。
それ位税理士という職業は存在感が薄いし、何をしているのか知られていない。
だから、そもそも税理士ってのはこういう仕事をしているんですよ、という紹介から
始めないと世の中へのアナウンス効果なんて望みようがないのです。

一般人には必要ない、事業経営者が分かっていれば充分だという声もあるでしょう。
が、そもそもまず事業経営者へのアナウンスも決定的に足りていない。
税理士がついていない企業、結構あります。
更には事業経営者が今後確実に逓減傾向に陥ることを考えれば、それ以外の
分野にも市場を開拓しなければ、業界内で過当競争が始まるのも必然です。
まだ余裕のある内からそういった努力をしていかなければならないのでは。
(納税者側が税理士の必要性を全く認めていない、というケースも多々ありますが)


税理士の職域はきちんと広がっている、という声もあります。
確かに事実です、少しずつですが広がっている部分もあります。
が、真の問題は「広がったこと」ではなく「広がったことをどう市場にアナウンスするのか」
という観点なのではないかと。
くどいようですが、そもそも税理士というのは何を仕事にしているのか市場に理解されて
いるとは言いがたい状況なのです。
ましてや新しい職域が広がっていることなぞ、市場に伝わっているはずがありません。


弁護士さんにはもともとのブランド力があります。
司法書士さんは、ここ最近で法律家としての地位を着実に固めつつあります。
社労士さんだって、労使関係のトラブルの顕在化にビジネスチャンスを見つけています。
が、少なくとも税理士界には、そういった意気があるようには見えないんですよね。
百歩譲ってその意気があるとしても、その広報は決定的に不足しています。
だから年末年始の頃に知り合いにいると便利な職業くらいの評価しか市場からは
されないのではないかなぁ…と。


もちろん、一番大切なのは自分で努力することです。
私はまだ若造です、自分の仕事に磨きをかけることを怠るつもりはありません。
新しい職域にも自ら挑戦していくことが必要なのも理解しています。
結局「他人が欲しがる商品」は自分で作るしかありませんので。


需給関係
2008.06.25

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その散歩道の小川にいた鳥。

おはようございます、幼年期には気になっていたものが、学生の頃には
全く目に入らなくなり、最近また景色が見えるようになってきました。


何日か戦略なんて話をしています。
実はこの戦略論というお話、何時の時代もビジネス界で語られてはいるのですが、
結局の所最終的な結論は次の点に絞られている気がします。

「自分の商品を他人が欲しがってくれるようになるにはどうすれば良いのか」
「自分が周囲からどのような評価を受けたいか」


以前にも、市場の動向とは結局は需給関係で決まるという旨の話を書きました。
自社の商品に対する需要を高める為に他者の目が必要なのも当然です。
他人が欲しがらないものを幾ら製造しても、売れるわけはないからです。


これまた以前にも触れたCSRの話なんかは、本来はこの戦略・社是の延長線に
こそあるべきものなのではないかと思います。
「こういうことを頑張っているから良い会社」という評価を受けられるというのは、
その企業にとって非常に大きなメリットになるでしょう。


って、多分これ、本当に当り前のことなんですけどね…。
明日、少し愚痴ります。


自己を定義づける方法
2008.06.24

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当事務所から少し離れたところにある散歩道です。

おはようございます、求人を出す関係で職安に行ったのですが、その途中です。
受験生時代、よくフラフラ歩きながら理論の暗唱をしていたものです。


昨日からの続き、戦略、つまり自社の立ち位置を確定させる方法です。
一つの考え方ですので、絶対的に役に立つわけでもありませんが。

方法は簡単、「自社が無くなった場合の世の中のことを考えてみる」というものです。
今、仮に自社がなくなったとして、その後の世の中はどうなるでしょうか?
残念ながら、そう大きな影響は出ないかもしれません。
しかし、どのような規模・職種の企業であろうとも利害関係者は絶対に存在します。

哲学的な話になってしまいますが、自己とは他者が存在してこそ意味のあるもの。
外からの視点を導入することで、より自社の戦略が定義づけしやすくなるかと。
「世の中から必要とされる事業を行う」という視点こそが、企業の存在意義の
大前提ではないかと。


ついでにこれも過去の偉人の名言から。
「自分のことを分かっている者は軽薄者だ」とのこと。
自分で自分はわからないもの、分かった気になっているのは単なる愚か者ということ。

やはり企業でも個人でも、戦略を考える上では他者の目が必要ということです。


自己のあるべき姿
2008.06.23

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川崎駅で何かの訓練をしていました。

おはようございます、なんかやっていました。
皆さんかなり真剣に取り組まれている感じでしたね。


一昨日、昨日の話とつながることです。
以前戦略と戦術の違いという話を書いたことがありますが、もう少し根源的なことを。

戦略を更に平易に表現するとするならば「私はこの社会で如何にあるべきか」という
ことになります。
企業しかり、個人しかり、社会との関係において自分をどのように位置づけるかが
戦略の根源的な意味合いとなります。


一昨日のニトリは「欧米並みの住まいの豊かさを世界の多くの人々に届けたい」という
社是が掲げられているわけです。
ニトリが向いているのは消費者です。
より多くの消費者に良質な商品を届けたい、という信念の下で低価格路線を貫いて
いるわけです。
もっとも、その歪みが下請けたる製造業者などにきているようですが。


高級ブランドの社是はどんなものなのでしょうかね?
グッチやヴィトンあたりの社是は、探してみたのですが分かりませんでした。
知っている方がいらっしゃったら是非教えてください。
今回の値下げ傾向が企業の戦略と矛盾しないのかがポイントなのは昨日も書きました。


ニトリや高級ブランドは、どちらも自社の戦略を体現している有言実行の優れた企業です。
大きくなれば色々と問題が出るのは仕方なし、なのですが見習うべき部分は多々あります。

戦略に関する項、続く。


高い物を値下げするということ
2008.06.22

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事務所用に買ったんですけどね。

おはようございます、以前はPCを買ったらもっと気分が浮かれたのですが。
なんだか「設定めんどくさ」という気持ちの方が勝っています、いけないなぁ…。


昨日の話と対になるような話でも。
きっかけはこちらのブランド品値下げというニュースです。
高級ブランド品があまり売れないので値下げした、というお話です。

何度も繰り返すようですが、物の値段は「顧客がその価値を認めている限り」
いくらでも構わないわけです。
一切れ1万円を超すお肉だって、欲しがる人がいるからその値段がつくわけです。


この手の嗜好品については、価格感応度(値上げに厳しく、値下げに敏感)が
低いのが通常です。
「卵1パックが通常100円が85円」とすると人が殺到しますが、
「高級バック10万円が8万5千円」としても殺到するまではいきません。
その逆もしかり、値上げをしても固定ファンはそれなりについてきてくれるものです。

が、その傾向すら通用しないという危機感を抱くほどブランド側が焦っている、という
ことが今回の値下げ騒動でわかったわけです。
嗜好品は「ちょっと贅沢をすれば買えるかな」という程度がお手ごろ。
残念ながら「ちょっと贅沢」の金額が年々下がっているということでしょう。


ブランド側は、この値下げで「ブランド力が低下すること」を防ぐ為に最新の注意を
払っているはずです。
何せ今までの「価額設定」というブランドの全てを表現する部分を修正するわけ
ですから、お店側からしたらかなりの大事なはずなのです。

やっぱり値段の設定というのは最も難しい、という証左ではないかと。


高い物を買うということ
2008.06.21

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笑った。

おはようございます、とあるところから頂いたお中元です。
私の今までの人生で、最高に面白いお中元です、ありがとうございます。


久しぶりに時事ネタで、数日前にニュースになったニトリのこの件について。
平たく言うと、商品価格を引き下げる為に下請けに無理をさせた、ということです。

このニトリの社長さんは
「この時勢に低価格であることにこそ意義がある。
 値上げする経営なんて誰にでもできる。」
というような趣旨を持たれていることで割と有名です。
コレはコレでアリの考え方なのは間違いありません。
よい商品をより安く、という考え方が消費者にとって悪いことであるはずがないからです。


その一方、私は過去に
「価額設定は高めにしなければならない。
 不当に安い価額をつけることは、業界全体の価値の毀損につながりかねない。」
という趣旨で記事を書いています。
私は、やはりこの考え方の正しさについても後ろにひっこめるつもりはありません。
低価額であることを売りにした事業が発展をし続けるとはどうしても思えないのです。

適正な商品を比較的利幅のある価額で販売し、それを広く利害関係者に配分する。
そういった姿勢をもって事業に挑むことこそが、ひいては企業の社会的貢献にも
つながると信じているからです。


今回のニュースは、利益配分の方式にあきらかな歪みがあったことが原因です。
私が最も忌み嫌う言葉の一つ「格差」が、消費者の目には見えない形で
存在していたわけです。
「格差社会」というわけの分からん言葉をこれだけ乱発し企業を叩くのならば、
今回のニュースは本来もっと大きな話題を集めるべき事項だと考えます。
ちなみに、同じくらい嫌いな言葉に「庶民」というものがあります。
最近では「格差」と「庶民」さえ使えばいくらでもニュースが書けるようになって
いますが、本当にそれで良いんですかね?

私は、そろそろ皆が「少し高い物」を買うことに慣れないといけないと思います。
結局は、その方が回りまわって自分に利益が帰ってくることにつながるかと。


新しいオモチャ
2008.06.20

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某区役所の高層階レストランより。

おはようございます、区役所のレストラン、行かれたことはありますか?
眺めが良かったり、値段が安かったりで結構良い場所もあります。


昨日からの続き、自分の持ち物を大切にしよう、という話。
少し前に自分の商品価値を毀損しないように、というお話を書きました。
既存の商品やシステムは、どうしても新鮮味がなくなってくることから
「本当にこれで良いのかなぁ…」という疑念に捕らわれたりすることも多々あります。

そういった際に「自称コンサルタント」だとかそういった類の人間が現れて
「こんな古いのはもうダメです!!全て入れ替えましょう!!」とかいって
不必要な事務機器だとかわけの分からん商売に手を出してしまったり。


実は最初に自分が「古臭い」と思っていた商品やシステムこそが、その会社に
とって本当に要のものだったりすることもあります。
その為には「自分側の目」だけでなく「外側からの評価」を測定する努力を
怠らないようにする必要があります。
お客さんが求めている商品を自分から手放すようなことがあってはいけません。


自称「革新的なシステム」やら「魅力的な広告」やらは、常に企業に売り込みを
かけようと虎視眈々と狙いを定めています。
それが本当にあなたの企業に必要なのか、精査する必要があります。
実は自分の持ち物でなんとかなるのかもしれませんよ。


コストの比較
2008.06.19

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見えているのか…あなたにも。

おはようございます、その公園でライトアップに使われていた蝋燭です。
子供にはホタルと同じくらい幻想的に見えていたみたいです。


昨日の続き、イノベーションに頼るよりもより効果的なのは、というお話です。
極々簡単にまとめると、新しい技術を導入するよりも、今あるもののより良い利用法を
考えるほうが効率が良い、ということです。

考えてみると当り前なのですが、新しい技術の導入にはコストがかかります。
人・物・金・時間、それら全てが新技術の開発や対応に追われることになるわけです。
最も怖いのは「開発そのものが目的になってしまう」ことであり、
「開発した技術をどのように活用して利益を創出するか」という観点が抜けてしまうことです。
そのあたりは以前にも触れたことがあります。


今ある資産・資源・技術を隅々まで活用する方が、新しいものに頼るよりあらゆる
コスト面で割安なのは当然です。
改良には多少の資金が必要でしょうが、開発は無料です。
熟練だって今まで使っていたもののリメイクですから、時間も人も節約できます。

まず、自分の持ち物で無駄に寝かせているものはないか、このチェックが必要です。
この項続く。


再利用
2008.06.18

hotaru.jpg

見えているのか…あなたにも。

おはようございます、死兆星…ではなくてホタルですよ。
我が家の近所にホタルが見られる公園がありまして。(ってか見えませんね)


最近では「ハーバード・ビジネスレビュー」というビジネス誌を読んでいます。
中々面白い話も多いですし、話のネタとして使えるものも多数あります。
少し前に掲載されていた話の中から少し抜粋して、自分なりにアレンジを。


昨日までの話とも緩くつながります。
顧客先に自分の創出した付加価値を認識してもらったり、あるいは企業内部の
処理方法を合理化したりするには、組織なり作業行程なりにいくばくかの改変を
加える必要があります。

その際、最近では「イノベーション(平たく言えば新技術等の利用)を活用しよう!」
というのが流行です。
どこかの大企業も「innovation for tomorrow」なんて言っていたような記憶があります。
「革新的なシステムを導入することにより、御社のパフォーマンスが劇的に!!」だとか
「当事務所の適切な経営計画をご利用頂く事により御社の戦略性が向上し!」だとか。
世は正にイノベーション祭りといっても過言ではない状況です。
革新的=この閉塞状況にある事態を打開してくれるツール、という図式があるのでしょう。


が、この方針、一概に企業にとって良い効果を生み出すとは限らないようです。
上場企業レベルでのお話ですが、非常に優れた企業とソコソコ優れた企業という
同業2社を比較していった際、この二つの企業の間にどのような差異があるのか、
という研究がなされました。

非常に優れた企業は
・改革には非常に慎重で
・今ある資産、資源を有効に活用することを重視している
のだそうです。

「革新的=非常に優れた企業」という幻想を取り払う必要があります。
では、なぜこのようなことが言えるのか?
この項続く。


どう提示するか
2008.06.17

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夕食のまどいに疲れも忘れ~♪

おはようございます、っていうほどお酒が好きなわけでもありません。
晩酌をするなんてのは、本当にまれなことです。


昨日からの続き、じゃ、サービス業を営む際の注意点は?
多くのサービス業は、自分の努力の成果が眼に見える形では出てきません。
税理士でいえば「税金が幾ら安く出来ました!」という数字で訴えることが出来るかも
しれませんが、早々毎度そんな機会があるわけでもありません。

ただ、サービス業の利益源泉はその本人の努力によって生まれる付加価値そのものな
わけですから、やっぱりその点をアピールしないことには商売として成り立たないのでは
ないでしょうか。


「コレだ!!」という方法があるわけではありませんが、私がやっていることでも。
このBlogにしてもそうですし、最近お客様にお配りしているミニコミ紙にしてもそうですが、
自分の努力を目に見える形に変換してしまうのも手ではないでしょうか。
紙にする、webに乗せる等々、それだけでも「口でいっているだけ」よりは努力の成果が
伝わりやすくなるかと思われます。

「効果あるのかよ」と言われてしまいそうですが、もちろん確証があるわけでもありません。
ただし、私個人に限っていえば、このBlogを書き続けていることやミニコミ紙は一定の
効果を生み出しました、しかもかなり大幅に。
これは「既にもたらされた実績」です。


同じ情報でも、提示の仕方によって価値・評価は全く変わります。
全ての商売に共通なのでしょうが、サービス業・専門職においては特に気をつけて
頂いた方が良いかと思われます。


サービスの対価(受け手側)
2008.06.16

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前はブロッコリって新野菜でしたよね?

おはようございます、今の若人には水菜も普通の野菜なのでしょうか。
おかしいなぁ…。


昨日からの続き、今度はサービスを受ける側の意識の問題。

税理士に有料で税務相談をする場合、通常一時間当たり1万円程度が相場のようです。
皆さんはこの金額を聞いて、どう思われますか?


高いと思う人には高いでしょうし、適正と思われる方もいらっしゃるでしょう。
立場上の問題もありますが、私は適正な金額だと考えております。

ただ、この「適正と感じる為の努力」を怠っていると、おそらく満足感は得られないでしょう。
これは、以前私が有料相談を受けたときの体験です。

その相談者の方は、最初に電話でお話を聞いた際にはかなり曖昧な質問をされるような
印象をもっておりました。
正直にいって、この「何を聞きたいのかわからない状態」は仕事がやり辛いです。
なぜかというと「相談者自身が何が知りたいのか分からない」状態からスタートするので
「相談者が知りたい答えが分かった」かどうかが限りなく曖昧になるからです。

ところが、実際に相談者の方にお会いした所、かなり的確に質問をこちらにぶつけて
こられるので、こちらとしても回答をするのが非常に楽でした。
相談者は自分で調べられるレベルのことは、書籍やHP、それに友人知人から調べた
上で「これ以上のことは専門家じゃないときついな」ということだけを質問されました。

相談が終わり、質問料を受け取りましたが、幸いにしてご満足頂けたようです。
私にとっても非常に楽しいお仕事でした。


サービスを受ける側にもそれなりの心構えと準備は必要です。
それなしにいきなり専門家の話を聞きにいくのは、おそらく時間とお金の無駄です。
専門家に限りません、多くのサービス業において受け手側の資質により、満足感は
大きく変動するかと思われます。

この項続く。


サービスの対価(提供側)
2008.06.15

medamapan.jpg

映画の中ではベーコンはのっていなかったな。

おはようございます、飛航石(字、合ってるか?)が含まれている洞窟の中。
美味そうにみえたんですよねぇ…。


昨日の続き、サービスに対する対価をどのように測定すべきなのか。
結局は買い手と受け手の合意さえ形成されていれば、幾らでも良いわけです。
ところが、双方にその努力が足りないケースが多々あります。


税理士に限定してみます。
まず税理士側の問題点。

不当に高いケースとして。
本当に報酬金額の算定方法がおかしいケースも多々あります。
顧問先にほとんど全てやらせて、決算間際まで放っておきながら月々の報酬は
しっかりとふんだくり、しかも結構な金額。
税務的な問題点のチェックもまったくされておらず、税務調査があった場合には
どう対応するんだか…という懸念もあります。


逆に不当に安いケースもあるかと。
明らかに時間を使ってそれなりのお仕事をしているのに、それに対して適正な
報酬金額を請求しないようなケース。
その顧問先にとっては「それが当り前」になってしまいますが、実際には税理士が
かけているコストとのバランスが明らかに取れていない場合も多々あります。
少なくとも「税理士業」という事業全体に対する価値を毀損する行為です。

自由競争の判断のもと、価額が低下して何が悪い?と思われるかもしれません。
しかし、このような状態は何も税理士業に限ったことではないのです。
この文を読まれている方が関わっている業種の多くで、このような価額低下圧力が
強まり続けた結果がこの長引く不況を生み出した一つの要因です。


本当に何度も繰り返しますが、値段設定は経営判断の中で最も重要なポイントです。
自分の利を確保するのはもちろん、業界全体の繁栄が図られるような設定を個々人が
考える努力が必要です。

この項続く。


定価のない仕事
2008.06.14

mizugi.jpg

これが噂のスピード社製のヤツ。

おはようございます、子供の幼稚園用のやつですけど。
締め付け、きついのですかね?


仕事の幅が少しずつ増えてくると、持ち込まれるお話の種類も少しずつ増えてきます。
最近では、今までに経験したことのない類のお話も来るようになりました。
積極的に受けてみたいと思えるようなお話もあれば、明らかにリスクとリターン、つまり
報酬が見合っていないことからお断りしたようなケースもあります。

我々のように、サービス業の中でも特に「知識・人脈重視型」の商売は仕事の価額が
著しく不安定です。
適正な価額設定を心がけないと、商売があっというまに立ち行かなくなります。
その辺りのことは少し前に触れてみました


真に残念ながら「最初に価額のことだけを聞いて判断される」というケースも多いです。
確かに価額が一番わかり易い目安ですし、それを物差しとして使うことの正しさは
以前に私も書きました。


ただ、これは昨日ご紹介いただいたタウン誌でも言ったのですが、少なくとも税理士
という職種をとってみても、本当に仕事のやり方は様々です。
報酬と値段がつりあっているケースも、そうでないケースも沢山見てきました。


税理士側が無知な顧客をいいように騙しているケースも沢山あります。
同業者として、恥ずかしくないのかなぁ…と疑問に思うケースも多々あります。

しかし、残念ながら顧客がその税理士の仕事を適切に評価していないケースも
多々見受けられます。
「ウチは特殊な仕事だから、そんなに手間はかからないと思うんですけど…」なんて
ことをいって、現状の税理士報酬の高さに不満を述べたりするのです。


総体かつ相対でみれば、どちらか一方が悪いわけではないのですが。
この項続く。


紹介されました&求人の告知
2008.06.13

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地元広報誌にて。

おはようございます、結構大きく紹介して頂きました。
事務員さん募集のお知らせも掲載して頂きました。


税理士でこういった媒体で紹介して頂くのは珍しいようです。
文中にもあるのですが、税理士によって本当に仕事の仕方が違うということは、
広く皆さんに知っていただきたいと思っています。
自分にあった税理士と一緒にお仕事をされるのが、企業運営や個人資産管理に
とって大変重要なポイントだと思っています。


求人については、決めたのは本当にここ最近の話です。
非常に嬉しい誤算ではあるのですが、顧問先の増加ペースが想定をかなり
上回っております。
4月の年度換わり以降、毎月複数件のペースで増加中です。
開業1年半未満という状況を考えれば、中々良い数字だと思っています。

勢いが出てきているのはとても良いことなのですが、仕事が雑になってしまったり、
極端にスピードが下がるのは何としても避けなければなりません。
今回は、その為の募集です。

丁寧にお仕事に取り組んで下さる方をお待ちしております。


当方、若造でございますが、必死に努力をしている所でございます。
成長を共にしてくださる方を募集中です。
お客様も、職員さんもご連絡心よりお待ちしております…。


占有率と利益率
2008.06.12

yari.jpg

無双三段!!

おはようございます、ハルバートってやつでしょうか。
突く、打つ、払うの三段攻撃!!


昨日からの続き、やっぱり単価設定は気楽に出来るものではないということで。
最近読んだお奨めの本(後日ご紹介する予定です)の中で「値付けは経営」という
言葉がありましたが、正しくそのとおりです。
特に新技術の場合、その最初の値段付けがその後の収益に大きな影響を与えます。
先日触れたアンカリング効果がそれを証明しています。
少なくとも定価は、最初の価額提示の時にはなるべく強気でいきたいものです。


ところが、新技術のみならず、成熟産業においても占有率にこだわる余りに
値段設定を誤り、一つの企業が異様な低価格路線に走った結果として、
その市場自体が成立しなくなるようなケースが散見されます。
おそらく企業の狙いとしては
「市場を独占 → 価額設定が我が社の思うとおりに!!
  → ウワハハハハ!!!!これがおれの○○だ~!!!!」
という流れだったのでしょう。

が、実際には
「市場を低価格戦略で独占 → 価額設定を我が社の思うとおりに!!
  → 高くしたら消費者が全く買ってくれなくなった!!」
という事態があらゆる商品で頻発してしまうのです。


無謀な低価格戦略は、その一社のみならず市場全体の価値を毀損します。
繰り返しになりますが、値付けは経営の一部です。
皆様、御自分の商品は是非とも大切になさって下さい。


でも、結局は
2008.06.11

hinawa.jpg

火縄銃。

おはようございます、有効射程距離500メートル位だったのですか。
意外と飛ぶんですね。(他諸説あるようですが)


昨日からの続き、最初に単価を下げてでも市場シェアを上げておくべき
事案は、新技術等の市場が未発達なケースが一番考えられます。
しかし、それにしたって最初の提示額はある程度の採算性が取れるような
設定にしておかなければならないのではないでしょうか。

まず、技術は少しずつ一般化していきます。
最初の頃は特殊だと思われている技術でも、数年もすればすっかりと
陳腐化するような例はいくらでも存在します。
昨日は「秘密を漏らさぬよう」と書いてありますが、取引先だって技術を
研究するくらいのことはやってくるでしょう。
そうなれば、いずれは大手が自前で、だとか同業の下請けでもっと安い
ところへ、という流れになるのは必然です。


どのような商品でも、価格の下落圧力はあります。
新技術が単なる技術に成り下がり、いずれ不要な技術になっていく
過程において、最初から採算ぎりぎりの値付けをしてしまえば、その
技術の市場価値自体を著しく毀損することになります。

値段を下げて占有率を高めて収益源を確保する、という手法は、常に
新しい技術を取り入れたり、販売先を多様化できるという確信がある
場合に限り有効な手段ではないでしょうか。


この項続く。


選考・先行逃げ切り
2008.06.10

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しりょうのきし…というには微妙か…。

おはようございます、カニ歩きの頃から知っています。
話す→きた


(基本的に、今日の議論は中小零細企業対象のお話です)
昨日の続き、数量を重視すべき状況とはどのようなものか?
例えば、あなたの売っている商品市場が非常に小さいものだとします。
圧倒的な強者がいるわけでもなく、競合他社もそれほど存在しません。
しかし、今後その市場自体は成長が見込まれるような状況を想定してみます。

具体的にどんな状況でしょうか?
例えば、非常に画期的な建築技法が編み出されたとします。
この技法を用いれば、耐用年数の向上やコスト削減等、確実に不動産の価値を
向上させることができるようなものだとします。
しかし、まだそれ程メジャーな技法ではないので、大手建築業者はそれほど着目
していない、あるいは全く知らないような状況が考えられます。


このような状況の場合、多少の値付けを犠牲にしても、市場のシェアを握っておく
ことが後々有利に働くかもしれません。
大手が気が付いてその工法に着手しようとした場合、とりあえず既存の業者に
外注することが考えられます。
その後、技術の粋の部分を盗まれないように気を付ければ、かなりの売上を上げる
ことができるでしょう。

無論、その為にはその技術自体が廃れないように普及啓蒙を図る必要がありますが。
どんなに優れた技術でも、採用されなければお金にはなりませんので。
その意味で、製品自体を用いたプロモーションが欠かせません。

この項続く。


数量と単価
2008.06.09

yoroi.jpg

さまようよろいがあらわれた!

おはようございます、見ての通りの甲冑です。
最近お付き合いを始めた会社に置いてありました。(ホイミスライムはいません)


このBlogでも繰り返しネタにしているのは、単価を高めに設定するという発想です。
しかし、当然ながらこのような発想法が存在することを否定するわけではありません。
「単価を下げて顧客数を増やせば、売り上げは増やせるのでは?」

売上 = 単価 × 数量 という式は誰でもお分かりになるかと思います。
確かに、この数量を増やす努力も必要です。
単価を上げるのにも限界はありますから、両面の努力を常に図ることが重要です。
仮に両者が1.1倍になれば、総売上は2割増しを達成できます。


では、なぜ単価の方をより重視しているのか?
理由は簡単で、数量を増やすのには通常コストが必要だからです。
販売奨励費等のキャッシュバックや値下げ、積極的な広告宣伝費等、結局は
コストを使わなければ数量向上を図るのは難しいのです。

また、数量を増やすには時間というコストがかかることも無視できません。
単価は上げたその日から総売上に影響しますが、数量の増加はそれなりの
時間をかけなければ達成できません。
また、コストをかけたら確実に量が増えるという保証もありません。
値引きをしても大して売れない可能性だってあるのです。


では数量を気にすべき状況とは?
この項続く。


歌のない人生など
2008.06.08

muza.jpg

川崎駅からほぼ直結、ミューザというホールです。

おはようございます、昨日演奏会に出演してきました。
とはいっても、他団の演奏会の後ろに付け加えさせて頂いただけですが…。


当方、何度かネタにはしていますが、合唱を趣味にしています。
「合唱オタク」と明言して一切はばかりません。

めったに演奏できる曲目ではなかったものも含まれていたため、とても
貴重な経験をすることが出来ました。
歌い手の人数や楽器編成の問題、適当なホールが借りられるか等々、
様々な条件が揃ったときにのみ歌える曲目というものが沢山あります。
そういう曲が歌える時は、本当に幸せを感じます。

一ヶ月後にもう一つ、ドデカイ演奏会がありまして、そちらも本当に楽しみです。
そっちはサントリーホールです、こちらの方がメジャーでしょうか。


もっとも、最近は仕事もボチボチ忙しくなってきたので、演奏会終了後の
ロビーで仕事の打ち合わせの電話をしているは、終了後は事務所に戻って
すぐに仕事に取り掛かるはと、色々と無理はしています。

お仕事あっての趣味の合唱、合唱あってこそ大変な仕事も乗り切れる。
私にとってはどちらも欠くことの出来ない大切な両輪です。

もちろん、全ての土台に家族という大切な存在がいるのは言うまでも無く。
週末ごとに歌いに行ってしまう父を許しておくれ、子供達よ…。


最近は小難しい話を続けていたので、どうでも良いお話を混ぜてみました。
明日からはまたお仕事のお話でも。


アンカリング効果
2008.06.07

kanyou3.jpg

名も知らぬ植物。

おはようございます、これも先日のパキラと同じ頃から育てています。
でも、名前がわかりません、なんなんでしょ?コレ。


昨日より、最初の言い値の重要性をご説明。
前々からネタにしている行動経済学の研究成果の一つに、アンカリング効果というものが
あります。
平たくいうと「人間は最初の金額に結構惑わされる」というものです。

例示、ここにあるビルがあります。
複数の不動産鑑定士にこのビルの鑑定をしてもらうことにします。
その際、一つのグループには何も伝えずに、もう一つのグループには
「このビルは市場では概ね1億円くらいで取引されると思うんだけど」と伝えます。

その結果、前者のグループでは評価額が6,000万~8,000万程度と
落ち着いたのに対し、後者のグループでは約1億円程度に収れんしたそうです。

不動産鑑定士というと鑑定の専門家として自分の中に確固たる評価基準を持って
いるように思えますが、実際には市場動向に大きく影響されています。
つまり、最初に金額なり数値なりを明示されると、どうしてもそれに引きづられるのです。


では、皆さんが価格交渉上有利にするには?
簡単です、最初に高めに言っておけば良いのです。
誰でもできる、でも気にしているのとしていないのとでは雲泥の差がでるテクニックです。
是非ご活用を。


ではどうすれば利益率は上がるか
2008.06.06

kanyou2.jpg

ポインセチア、この冬からのお付き合い。

おはようございます、案外と赤い葉っぱが残っています。
観葉植物は、育てるのが気楽で良いですね。


昨日から緩く続く、ではどうすればROIC(投下資本利益率)は改善するのか?
利益率を上げるためには
・収益を増やす
・費用を減らす
この2つがベースの考え方です。

これら二つは、さらに各二つに分けることができます。
収益側は
・売上単価を上げる
・顧客数を増やす
費用側は
・固定費用(賃料等)を減らす
・変動費用(仕入れに絡むもの等)を減らす
もっと細かくできますが、とりあえずこんなところで。


個人的に、今一番注力をしているのは「売上単価の上昇」だということは
以前にも触れました
やはり、もっともコストをかけずに劇的に効果が出るのが単価上昇だからです。
原材料の高騰など、いま値上げをせずにいつやるのか、と個人的には思っています。

その為に商売上できる簡単なポイントとして「最初の言い値は高めにする」という
テクニックがあります。
この項続く。


最終目的の為の最重要手段
2008.06.05

kanyou1.jpg

買ったときは、確か10Cmくらいだった気がします。

おはようございます、多分パキラです。
今では私よりも背が高い。


昨日までROIC(投下資本利益率)の話をしてきましたが、実はこの指標を
常に改善、上昇させ続けることこそが企業の最重要課題…の一歩手前です。

以前にも触れましたが、企業価値は利益ではなくキャッシュフローで決まります。
しかし、通常はキャッシュフローの改善には利益の改善が不可欠です。
利益を上げる → キャッシュの回収手段を改善する → キャッシュフローの改善
利益率の改善に努めるとともに、回収手段も改善に努めるのが最良の策です。


ROICが優れている事業については、利益率を下げないように努力しながらより成長を。
ROICがダメな事業は、利益率の改善を図るか、あるいは撤退をするか。
一口に「各事業の利益率を向上させよう」といっても、その事業の現状や将来性、
各企業の強みや弱みによって全く対策が違うのです。


結局はまず自分を知ることが最初の課題です。
税理士に求められる最重要能力の一つは客観性であると私が信じているのは、
その辺りの事情があるからです。


取り扱い注意
2008.06.04

koumuin.jpg

この間まで受験資格があると思っていたんだけどなぁ…。

おはようございます、公務員試験、とっくの昔に範囲外です。
平成生まれが受験資格者なんですね、当り前ですけど。


昨日の続き、事業ごとの採算をみるのでした。
が、このROICという指標、取り扱いが非常に難しいです。

まず、どこからどこまでを別事業とみるのか、人によって差があります。
昨日はラーメンとカレーは別物としましたが、飲食店という意味では同カテゴライズです。
ラーメン屋がエステサロンを始めたなら話もわかりやすいのですが、飲食店同士で
個々に効率性を図るのが本当に効率的なのでしょうか?

また、使う利益や投下資本の数字も難しいです。
利益といっても、営業利益や経常利益、税金を調整した利益等々、色々あります。
どの利益を使うかで、数値が激しく上下することが予想されます。


上場企業等では、たまにこのROIC(ROI)が目標の指標になっていたりします。
しかし、その会社がどんな事業単位で、どんな利益を投下資本を使ってその
指標を計算しているのか確認しないと、余り意味がある数字にはなりません。
また、容易に想像ができますが、他者との比較が非常に難しいです。

自分でこの指標を使う場合には、常に一定の基準で算定し続けることが大変に
重要です。
算定の度に基礎が変わっては、お話になりません。


使いこなせればかなりの武器になる指標です。
新規事業に着手する際には、是非是非考えてみてください。


投下資本利益率
2008.06.03

negidehanai.jpg

材料牛乳ぱっく複数、製作時間5分×2。

おはようございます、二刀流ってだからノリで作って悪いかコラ~!!
…作った後、妻に「また散らかるもの作って!!」と言われたのは秘密だ。


昨日の続き、ROICだののお話です。
どのような指標なのかというと、各事業ごとの利回りを確認するものです。

ROIC(投下資本利益率) = 利益 / 投下資本

分子の利益はその事業から生じる利益で、分母の投下資本はその事業に
必要な資本のみを抽出して計算します。


こんな時に使います。
あるラーメン屋さんが、本店が好調なため新しい店舗を出すことにしました。
しかし、そこの店主は事業バランスがラーメンのみに偏るといざという時に
危険だと考え、新しいお店は何か違うことをする場所にしようと考えました。

せっかく飲食店業で客をさばくノウハウは獲得したので、やはり次も
飲食店が良いだろうということで、ではカレー屋を出すことにしました。


ラーメンとカレーでは利益創出の構造にかなりの違いがあることが想像されます。
食材費は同じようなものだとしても、以下にあげるような点で違いがあります。
・客の回転率(カレーの方がラーメンよりも作る・食べる両面において早い)
・人件費(ラーメンは作るのが難しい、カレーは基本盛るだけ)
もちろん、どんな単価でどんな客層に売り込むのかも重要なポイントです。

利益創出の構造が違うのですから、同じような投下資本でも利益率は違うはずです。
そこで、各々のお店での効率性をチェックしようね、ということでROICが使われます。
ラーメン店はラーメン店の投下資本と利益で、カレー店はカレー店の投下資本と利益で
各々計算をするわけです。
この項続く。


分野ごとの効率
2008.06.02

teppou.jpg

材料は牛乳パック、製作時間5分。

おはようございます、子供に触発され発作的に作ってしまった作品。
手渡してすぐに撃たれました。


効率の話を何度か書きましたが、ソレを計るための指標は色々あります。
効率=利回りと考えると、メジャーな指標の多くが当てはまります。
(注:今回の話では、キャッシュフローではなく利益で物事を計っています)

株式投資の参考指標として非常に有名なROE(自己資本利益率)。
もう一つ有名な指標としてROA(総資本利益率)等。
これらの指標は、会社全体を投下資本とみて、どれくらいの利益があげられる
のかを計算しています。
前者は会社の資金源のうち自己資本に着目し、後者は総資本に着目します。
両者に着目した効率性の話は、先日書いたこちらを参照


しかし、多くの企業では「複数の事業」を同時並行的に行っています。
例えば総合小売店なら「食品」「被服」「雑貨」「玩具」等々、どれも売っているという
意味では同じでも、大分ニュアンスの違うものが混在しているのが普通です。
各事業では単価や数量、利幅や人件費等のコスト等、利益率に影響を与える
要素が全く違うのが普通です。

そこで、各々の事業がどれ位利益を上げることに貢献しているのかを測定する
数値として、ROIやROICと呼ばれる指標を使います。
この項続く。


情報の非対称性
2008.06.01

shouyu.jpg

昨日のお店の醤油ラーメン。

おはようございます、こっちも美味しいです。


昨日の話とゆるくつながります。
以前会計操作の本をご紹介しましたが、その中で触れられていた話の中で
特に印象的だったものがあります。


企業が何かしらの会計操作をした場合、市場に参加している投資家はその会計操作に
ごまかされるかどうか?という研究の成果です。
実は、投資家は会計操作を正しく見破り、株価は下落基調になるのだそうです。

…アレ?よく投資家が企業の粉飾が分かった際に損失を被った、なんてニュースが
流れている気が…と思われた方、それも間違っておりません。

正解、投資家の内、会計に関する知識を有する機関投資家等は粉飾を看破、そのような
企業の株式を売りに出し、それを個人投資家が「拾い頃だ~」と喜んで購入。
その後粉飾発覚、個人投資家損失被る、という流れです。


どうでしょう?知らないということの恐ろしさの一端がお分かり頂けるでしょうか?
知らない人間は知っている人間にいいようにやられてしまいます、しかも合法的に。
それが資本主義の本質です。

「よく分からないものには手を出さない」という投資の金言には、きちんとした
意味があるのだと思います。