情報処理・選別
2008.07.31

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塩ウニ。

おはようございます、少し前に家族が北海道に行った際のお土産でもらいました。
その場で酒の肴&子どんぶりでウニ丼、ウマかった…。


個人投資家が上場企業の財務情報にアクセスできる一番簡単な方法は、ネットで
当該企業のHPを調べれIR情報を手に入れることではないかと思います。
決算短信だとか決算書、当期業績予想等、様々な情報を比較的簡単に入手
できるようになったのは、やはりネットの普及により情報獲得の為のコストが
著しく下がったことのわかりやすい一例です。

ただし、情報取得のためのコストが下がった副作用として、情報選別のための
コストが増大している、という話も従前に何度かネタにしています。
例えば株式投資を考えた場合、同業他社の情報、その企業の過去分の情報、
わかりやすいこれらの情報を処理するだけでも、結構時間がかかります。
「調べようと思えば簡単に手に入る」がゆえに調べずにはいられない。
結果として、予備の調査で疲れ切ってしまい、結局実際の投資活動を行わない
で終わってしまうようなケースもチラホラと。


考え方として、取得すべき情報の対象を絞る、というのが一番分かりやすいかと。
「過去分は3期まで」とか「同業他社は4社まで」とか。
機関投資家であればそのことのみに集中することもできますが、個人投資家として
個別企業の調査に費やせる時間はかなり有限であると仮定せざるを得ません。

しかし、もう一つ新しい考え方があります。
ずばり「取得のためのコストを更に下げ、比較・分析等をもっとやりやすくする」
という方向性です。
さて、現状の「各企業HPのIR情報収集」以上に楽な方法とはどんなものか?

この項続く。


排出権取引
2008.07.30

tanakaya.jpg

近所の有名な写真屋さん。

おはようございます、色々なメディアで紹介されています。
私もHP用や名刺の写真をお願いしました。(こちらのお店です)


昨日からの続き、技術移転を進めるための方策を考えています。
そこで引っ張り出すべきはやはりこの取引ではないかと。
ズバリ、CO2の排出権取引です。

約1年ほど前にもこの話題を取り上げていました。
仮にトヨタが東南アジアの某国から中古車を一台引き取り、新車を一台販売したとします。
この場合、旧技術がそのまま残ることと新技術を乗せた車が走るのとではCO2の排出量は
雲泥の差が出ることが予想されます。
だとすれば、トヨタとすればこの新技術をのせた車を発展途上国向けに輸出することが
CO2削減の為の活動として非常に有効ということにはならないでしょうか?

であれば、途上国に対して一定水準以上の環境技術を搭載した自動車を販売することに
よりCO2排出権取引市場において一定額の権利を取得できる、という優遇制度でも
創設すれば、自動車メーカとしても技術移転が進めやすいのでは。
排出権取得が出来るのならば、販売をする場合には値引きをすることもできるでしょう。
メーカとして利益が残せる金額を販売価額と排出権で確保し、消費者は新技術の恩恵に
あずかることができる。
環境負荷の高い旧技術を駆逐するとともに、再利用可能な素材も確保できる。
その気になればなんとかなりそうな気がするのですが…。

思いつきの上に仮定を乗せまくった与太話かもしれませんが、技術移転の仕組みが
出来れば環境論に関する問題はかなり前進できるような気がします。
問題は先進国側の経済性をどのように確保するか…ですね。


素材の宝庫
2008.07.29

neko.jpg

ネコ。

おはようございます、溝ノ口駅近く、以前は違法駐輪の山でした。
で、撤去が進んで結果としてネコの寝床になったみたいです。


昨日からの続き、消費者が供給者と考えれば、ということでした。
もし旧技術を乗せた素材を効率的に収集する方法を考えられれば、技術を
作成、販売しているメーカとしても考慮する価値はあるのでは。
現在の経済情勢において、儲かっているのは素材を扱っている大手商社と
大手の小売りだけだという話は前にも書きました

天然資源の採掘のみに頼るのではない素材確保の方法として、それなりに
考慮の価値はあるのではないかと。
「そんな面倒なことやって意味あるのか?」という疑問もごもっともです。
しかし、現実にそのような方法により事業がうまく回っている例を我々は身近に知っています。
そう、かのファーストリテイリングです。
ユニクロのフリース回収は、素材確保の面からしても合理的なのです。


ただし、これだけでは重工業や自動車系にはきついかと思います。
そこでもう一つ考えてみました。
以下、完全なる思いつきとなります。

この項続く。


消費者 = 
2008.07.28

machida.jpg

町田。

おはようございます、町田の街です。
駅から少し離れると、わりと静かなところもありますね。


昨日からの続き、技術移転を図る者に対するインセンティブを与える方法です。
まず、サステナビリティの考え方に戻ってみます。
その中の一つのポイントとなる考え方として「消費者 = 供給者」というものがあります。

生物は生きている間は素材の消費者ですが、死ぬと素材の供給者となります。
これを我々が生きている世界で考えてみます。
我々は大概の人が山のような物質に囲まれて生きています。
少し前の車や長いこと使っているテレビ、2世代前のOSがのっているPCなど。

これらは全て素材の塊に古い技術が乗って動かされている状態です。
この物質群を合わせたら、莫大な量の素材となるのは容易に想像がつきます。
以前紹介した都市鉱山の考え方は正にこれに該当します。


つまり、我々消費者は素材を消費するばかりの存在ではなく、素材の提供者でも
あるわけです。
このことが消費者・企業双方で認識が進めば、製品の生産をめぐる動きが著しく
変動する可能性があります。

この項続く。


サミット
2008.07.27

hallomote.jpg

ホール表。

おはようございます、サントリーホール前にて。
外国人の方が多数いらっしゃる地域です。


昨日からの続き、旧技術力が残り続けることの弊害について説明しました。
今月初めに行われた洞爺湖サミットですが、その際に発展途上国の連合が
次のような声明を出しました。
「環境うんぬん言うなら、先進国で技術作って無償でこっちに提供しろ!」と。
そんな乱暴な!!という声も聞こえてきましたし、私も少なからずそのように感じました。

しかし、昨日までの議論を踏まえると、もっともな要求だと思われます。
いわゆる格差論が語られ始めて久しいですが、真の格差とは「技術・情報」分野にこそ
存在するのではないかと思います。
そして「我々は先進国が捨てた古いものでも大切に使い続けているのだ!」という
勘違いエコを発揮しているのだとしたら?
さて、この事態に責任を負うべきは誰なのでしょうか?


先進国のメーカが新技術を開発しても、商売にならない発展途上国にはその技術が
伝達されることはありません。
ではそこで伝達させることにより何かしらのインセンティブを与えられるのだとしたら?

発想の転換と制度の拡充、この二つで何かしらのアクションが起こせる気がします。
この項続く。


技術力と素材
2008.07.26

suntory.jpg

サントリーホール。

おはようございます、つい先日ですが、こちらで歌ってきました。
大きいホールは気持ちよいですね。


昨日からの続き、サステナビリティという考え方により感じ取ったことです。
あのテレビ番組に感じた違和感は
「20年以上も前の古い技術を使った車が今でも走り続けていることが本当にエコなのか」
というものだったことが分かりました。

当然のことながら、技術は日々進歩します。
ここ数年をみても、車の燃費性は改善がすさまじいです。
ましてや20年も前の車と比較すれば、その差は歴然としているでしょう。

ましてこの素材高騰のご時世、新技術を活用して燃費性が高く、空気も汚しにくい車を
作ろうとしても材料高騰の壁が立ちはだかります。
それでありながら、ガソリンをがぶ飲みし、空気を汚しまくる(少なくとも現在の水準から
考えれば、この表現は間違いではないかと)旧技術を利用した素材の塊がそのまま
放っておかれているわけです。
これでも本当にエコだと言えるのでしょうか?

おまけに長期間酷使した素材は再利用の道すら閉ざされます。
新技術を使えばもっと環境負荷の低い製品に再生できるのに、旧技術を使っていつまでも
酷使することにより、その道も閉ざされてしまうわけです。


この項続く。


違和感の正体
2008.07.25

enrai.jpg

遠雷。

おはようございます、夏の入りのころの写真です。
こちらの空は晴れたまま、遠く向こうで光る稲妻、自然はスゴイ。


昨日からの続き、もったいないの動きに感じた違和感をどう捉えるべきなのか。
別にそんなことを気にするわけでもなく毎日を過ごしていましたが、つい先日
ハーバードビジネスレビューという雑誌の5月号においてとても面白い論文を
見つけました。

サステナビリティという言葉を聞かれたことはありますか?
私はこの論文で読んだのが初めてでした。
平たくいうと「生命の循環」というお話です。
生物は様々な元素、つまり素材で出来ています。
生物が死に、朽ち果てるとその素材は再利用され、新たな生物の誕生へつながります。
我々が過去学校の授業でならった生態系の循環についての理論です。


我々が普段行っている事業活動においては、複雑さや高等さが売りにされます。
「当社独自のサービス」だの「最新の素材を使った驚愕の商品」だの。
製品・サービスのコモディティ化を防ぎ、競争優位を築くために必死に努力をするわけです。

さて、そのような活動の中で生じている弊害は?
そして私があのテレビ番組の中で感じた違和感は?
この辺りの疑問にこの論文はわかりやすい回答を見せてくれました。


本当の意味でのエコを感じ取ることができるかもしれない論文です。
是非ご一読を。

この項続く。


違和感があった
2008.07.24

kuroimo.jpg

黒いいもむし。

おはようございます、アゲハ蝶の幼虫かな…と。
生き物ってのはすごいですね。


半年ほど前だとは思うのですが、子供がNHKの教育テレビを見ていました。
目当ての番組が終わり、普段ならすぐにテレビを消すところ、なんとなくついたままに。
始まったのが少し前から言われている「もったいない」をテーマにした番組でした。

番組の内容としては
・日本で乗られなくなった車が海外に運ばれてまだ乗られている。
・つぎはぎをしながら、大事に乗り続けている。
・新しいものが出来たからといってすぐに捨てるのはもったいない!!
こんな感じです。


東南アジアなどの発展途上国やヨーロッパ、アメリカ等々、日本車の人気は中々の
ものがあります。
20~30年前程度の車ですら引き取り手がいるそうです。

物を大切にしよう!という心掛けはエコにつながるんだ!!という強烈なメッセージ。
…しかし、私はどうもこの番組に強烈な違和感を感じたのでした。

この項続く。


面白い論文見つけました
2008.07.23

kinomi.jpg

庭の木になっている木の実。

おはようございます、熟すと甘いらしいのですが、まだ渋かったです。
種を守るための生命の防衛能力、素晴らしいですね。


従前から日本企業の営業力不足の話を書いています。
この辺りとかこの辺りですね。

で、私が言いたいことが物凄くわかりやすく書いてある論文を見つけました。
「赤門マネジメント・レビュー」という東大の経営研究関係の教授陣が編集委員を
務めているというオンラインジャーナル紙ですが、その中に無料で読めるコンテンツが
あります。
その中に「AMRものづくりアジア紀行」というものがあるのですが、その第13回において
「家電メーカーは技術信仰から脱却できるか」というものがあります。(リンク先参照)

内容を平たくいうと「新技術をつけりゃ売れるってもんじゃないよ」ってことです。
売るための努力をもっとしなさい、ということが語られています。


ある時、私に対して会社の現状を説明された社長さんが
「良いものを作っていれば世の中はかならず振り向いてくれると思うのです」という
趣旨のことを滔々と語られたことがあります。
私は「その理屈はおそらく通用しないと思います」とお返事をさせて頂きました。
「技術・製品の質のみで世の中を振り向かせる」ことなどまず無理だからです。
適切な営業・売り込みなしに、物・サービスは売れないと私は考えます。


ところが日本企業で一番偉そうな人たちって、営業職なんですよねぇ…。
ハッキリ言って、仕事としては海外のソレの半分以下のものしかやっていないのでは
ないかなぁ…とかなり懐疑的にみていたりします。

「売れないのは研究がろくなものを作らないからだ!」なんて逆切れする始末。
研究・製造一流で営業が三流、官民問わずこれが日本の現状ではないかと。


お絵かき思考
2008.07.22

todomap.jpg

描かず嫌いだったのがわかりました。

おはようございます、美術の成績はとても悪かったです。
でも、意外と描き始めると面白いものですね。


というわけで、絵を使った思考法をご紹介してみます。
「マインドマップ」(注:これ自体は個別企業の保有する商標です)だとか「マインドツリー」と
呼ばれる類の技術です。
何かの漫画でも紹介されていたような記憶があるのですが…。

単なるフローチャートにせず、色々と落書きなんかもしながら単語と単語を結びつけ、
関連性を持たせながら発想・記憶させるものです。
文章ではなく単語で発展させるので、別の単語をくっつけると意外な展開が
待っていたりするようです。

各種企画の立案や試験勉強の暗記等、色々と使い道はありそうです。
…もっとも、まだ私も使い切れているわけではないのですが。


検索をかけてみると色々と出てくるかと思いますので、興味を持たれた方は是非。

…これの最大の難点は、描き始めると凝り過ぎることですねぇ…。


メガ地域
2008.07.21

hennnamushika.jpg

またしても変な虫。

おはようございます、子供に聞かれても答えられない。
あぁ何と多様性に富んだ生態系を持つ我が庭よ。


昨日からの続き、地域をめぐる動きです。
今から10年ほど前、ネットの発展が始まったころによくこのような事が言われました。
「これからは場所に関係なくあらゆる商品・サービスが流行するようになる」と。
そして現在、これと全く逆のことが起こっているのはご存知でしょうか。

現在、地球の富の8割以上が「メガリージョン(地域)」と呼ばれる場所に集中しています。
メガリージョンの定義としては、宇宙空間から地球を見た場合に光が集合している地域
というものが妥当なようです。
光が集まっている、つまり人が多く、物やサービスが集中している地域です。


以前は商品やサービスの競争力を語る上で「○○国製」という観点が一番の問題でした。
しかし、それが現在変わりつつあります。
例示として「アメリカ西海岸シアトル地方で流行のコーヒー」だの
「中部地域亀山地区で製造された液晶」だのと言われるわけです。

日本国内においてメガリージョンと呼ばれるのは東京近辺の関東圏、名古屋・大阪を
合わせた関西・中部圏、あとは北九州あたりでしょうか。

このメガリージョン、より集中、収縮が強まっている感がありますので、私はいずれ
「東京にあらずば日本にあらず」という時代が来ても全く驚きません。


地域を盛り上げるためには、行政の努力も不可欠でしょう。
道州制導入などによる競争力の強化も必要になります。

グローバル化の進行とリージョン化の進行、二つは相反するようですが
ある意味において当然の帰結とも言えるわけです。


地域商標
2008.07.20

hennnamushi.jpg

よくわからない虫。

おはようございます、まぁ虫ですね。
ところで八本足のものでも「虫」とは言って良いのでしたっけ?


少し前にウナギの件で世間が大騒ぎになりました。
いわゆる産地偽装事件ですが、ブランドというものがどれだけ物の売れ行きに
影響するのかを物語る非常に分かりやすい例でした。
某ネット商店で扱っていた「こだわりのウナギ」が実は中国産だったことも
判明したわけですが、人間が如何にブランドに騙されているのかの証左でしょうか。

地域ブランドの価値が年々増加しています。
「大間まぐろ」だの「松阪牛」だの、その地域の名を商品につけられるかどうかで
売れ行きが全く変わってくるからです。
中国で「青森」といった日本の地名が商標登録されて問題にもなっています。
また、以前は食品位にしか言われなかった地域ブランドが、最近では
工業製品にまで付けられるようになりました。
「亀山ブランド」はその最たる例でしょうか。


多くの商品において、地域団体商標権の設定が流行しています。
商標権を利用することによりブランド力が生み出せれば、当該地域で産出された
商品の市場競争力が高まるからです。
また、この商標権登録をめぐるトラブルも結構起こっているようです。


地域ブランドというものを語る上でとても大切なことがあります。
この項続く。


労せずとも売れる
2008.07.19

dango.jpg

ダンゴ虫。

おはようございます、大人になると嫌いになるものの典型例でしょうか。
子供のころは、手のひらに乗せて遊んだりした気もするのですが。


昨日からの続き、PBのことです。
広告宣伝費をかけないで売れる、ということでしたが、その為の大前提があります。
ズバリ「説明しなくても分かってもらえる商品」です。

例えばカップ麺、見慣れたあの形にそれらしい表示があれば大概の人は
「あぁカップ麺ね」と分かってもらえます。
何故ならカップ麺は、改めて説明の必要がないほど世の中に認知されているからです。

言い換えるなら、カップ麺はコモディティ商品、いわゆる一般化された商品なのです。
コモディティ故に無駄な宣伝をせずとも商品は売れるのです。


通常、商品開発の際にはその商品がコモディティ化することを回避するために
同類他商品と徹底的に差別化が行われます。
カップ麺でも「こだわりの麺!」だの「スープのこくが!」だのとうたわれるわけです。

ところがPBでは特にそういったことをせず、皆さんの中にある「暗黙知」に期待して
商品開発が行われるわけです。
皆さんの中の平均的な期待値から大きくはずれない商品なら、PBとしての役割を
立派に務めることができます。


他者との差別化が良いとは限らないこともあるわけです。
物を売ることの奥深さを物語る好例ではないでしょうか。


広告
2008.07.18

abuabu.jpg

もういっちょアブ。

おはようございます、ブーン。
ブーン、ぶ~ん、BUUUUUUUUUUNN!!


昨日からの続き、PBが安い理由です。
やはり最も重要なポイントとして広告宣伝費がほとんどかからないということでしょうか。

我々が普段購入するメーカ商品の中には、テレビやラジオ、ネット、紙媒体などで広告を
出しているものがたくさんあります。
さて、皆さんの中に何かの媒体に広告を出されたことがあるかたはいらっしゃるでしょうか?
おそらくどのような媒体で出されたにせよ、予想以上の費用が掛ったのではないかと。
広告宣伝業界は、一般的な金額の概念が通用しない結構ぶっとんだ世界です。


その広告宣伝について、PBはかなりの削減をしています。
例として、セブンアンドアイを取り上げてみます。
確かにセブンアンドアイではPBのCMを流していますが、PB内の個別商品のCMではなく
あくまで「セブンプレミアム」というPBブランドのCMに特化させています。
「セブンプレミアム」のカップ麺、飲料など、個別商品を前面には打ち出しません。

それに比べると、日清のカップヌードルのCMがどれだけ広告宣伝費を投じているのか
わかります。
日清という会社が「カップヌードル」というたった一つの商品を売り出すために、わざわざ
CGアニメまで作っていたのですから。


これを逆説的にいうと、我々が購入している多くの商品には、この広告宣伝費が
含まれて販売されているわけです。
CMを見て何かを購入するということは、そのCMの放映料を払わされているのと
半ば同義なのです。

この項続く。


PB
2008.07.17

abu.jpg

アブ。

おはようございます、実際には大した害はないのに、見栄えで損しているタイプ。
クマンバチというのもそうらしいですけど。


PB(プライベートブランド)が一般に認知されるようになりました。
一応説明をしておくと、大手小売などが自社ブランドで販売している商品群です。
各スーパーやコンビニなど、店内にPB専門のコーナを設けて、大々的に売り出して
いるのを皆さんも見かけたことがあるのではないでしょうか?

このPB商品、以前は「安かろう悪かろう」というイメージがついて回りましたが、
最近では「安くて良い品も多い」という非常に良いイメージを持って受け入れられる
ようになってきました。
各種メディアで取り上げられたこともありますし、各小売メーカの取り組みがほぼ
一斉に認知されたことから、相乗効果もあったのかと思われます。

また、食品系のPBに関しては食材の高騰が追い風になった向きもあります。
各メーカが小売値の販売希望価格を引き上げた結果、価格感応度が高い
消費者がブランドがなくても安くて良品であるPBに向かいました。


さて、このPB商品、どうして安く出来るのでしょうか?
無論各原材料等のコストを切り詰めるという製造原価の引き下げ努力も大きいでしょう。
しかし、最大の要因は「売るための費用」がかからないという点にあります。

この項続く。


我々は勘違いをしやすい
2008.07.16

hachi.jpg

ハチ。

おはようございます、ミツバチですね。
こんなんでも一丁前に針を持ち、いざとなれば戦うわけです。


「我々が現在おかれている状況は、いまだかつて経験のしたことのないものだ。
 技術革新のスピードは格段に早まり、同じ場所に留まることを許さない。
 以前のような仕事が通用する時代は終わったのだ。」

さて、このような趣旨の文章を最近読んだのですが、コレ、何時ごろのものかと
いいますと、なんと1950年代、今から半世紀も前のものです。


ここ10年、我々はつねに「変化の時代」だのという言葉を聞きながら
この社会を生きてきました。
曰く「かつてとは違う」「スピードがより大切に」「以前のやり方は生ぬるい」等々。
旧弊とした体制に対する不満を旗印に、自分達がいま置かれている立場の
正当性を声高に主張してきました。

結局は「今の時代は特別なんだ」ということを言い訳にしてはいけない、という
ことなのだと思います。
確かに10年前と今とは大分違います。
しかし、この変化は我々がなんとなく思っているほど大きなものではないのでは
ないかと。


当り前なのですが、時代とは常に最先端なのです。
企業が安穏としていられた時代などないし、昔は良かったというノスタルジックも
単なる過去の美化である可能性が高いのでは。

そして今から10年後、きっと「10年前は楽だった。今はなんて大変なんだろう」と
皆が声を揃えて言っていると思いますよ。


何か違う気がする
2008.07.15

tentounanoka.jpg

天道虫…なのかなぁ…。

おはようございます、何か微妙に違う気がするのですが。
でも天道虫だよなぁ…でも違う気もするなぁ…いやでもやっぱり…。


先日友人達の飲み会がありました。
そこで大手電機メーカに勤めている後輩2人とした会話です。(2人とも研究系)
私は以前blogで書いた持論をぶつけてみたところ、こんな返答がありました。

「その言い分は分かるが、最近はその傾向がむしろ強すぎる。
 そもそも研究対象の絞込みにおいて「金になる開発をしろ」としか言われない。
 いまのような研究体制をしていたら、間違いなく5年後には技術が枯渇する。
 確かに研究は金喰い虫だけど…」

なるほど、金にすることばかり考えていると、本来の技術力が低下するよ、という指摘。
ある意味においてもっともだと思います。


上の話を聞いていて思ったのは、どうも大手企業の姿勢は私の考えと微妙に違うこと。
企業は「金になる研究をしろ」と言っているようです。
私が言いたいのは「開発した成果を金にしろ」と言っているつもりです。

この両者に要求される能力はまるっきり別のものです。
前者は営業的素養をもつ開発力の問題でしょうが、後者は技術の理解を伴う営業力が
問題となってきます。
後輩さんも言っていましたが、結局営業の人間は自社の技術を正確には理解できて
いないらしいので、売り込みもグダグダになりがちなのだとか。


どんなお仕事でも売り込み方で売れ行きが変わるのは当り前のこと、という話も
ここ最近何度か書いています。
最初から利用方法を想定した上で開発するのも有効かもしれませんが、私としては
「なんかよく分からないけどコレ使うと色々出来そう!」と思わせる力こそが現在の
日本企業には必要なのではないかと思っている次第です。


サムライ
2008.07.14

tentou.jpg

天道虫。

おはようございます、しばらくは先日庭で撮った動植物シリーズでも。
探してみると結構いるものです。


サムライ債、という言葉はご存知でしょうか?
これは「海外の企業などが日本国内で発行する円建ての債券」をいいます。

最近では個人でも外債(外貨建て債券)に投資する人も増えてきました。
しかし、最近の為替相場の変動は非常に激しいことも周知のものとなってきました。
それなりの金利は確保したい、しかし為替リスクは負いたくない。
そんな投資家の望みに合致するのがこのサムライ債です。
円建てですので為替リスクはありませんし、債券ですから発行体が潰れない限り
元本も保証されるわけです。(そのリスクは存外高く見ておいたほうが良さそうですが)

金利の相場ですが、日本の国債なんかよりは少し高めのことが多いです。
1.7%~2.7%くらいのが多いみたいですね。


そのサムライ債、最近新聞で発行のお知らせなどをよく見る気がしていたのですが、
どうやら気のせいではなかったらしく先日の新聞記事にも載っていました。
原因はやはりサブプライムあたりにあるようで、莫大な損失を受けた海外企業が
比較的損失が少なかった日本市場での資金調達に利用しているようです。
しかも日本は歴史的な低金利にありますので、少し位国内の相場に上乗せしても
海外で調達するよりは割安で済みます。


サブプライムでの損失が日本で避けられたのは唯単に臆病だったから、というのが
損失発覚当時の各所での論評でしたが、ことここまで問題が大きくなると
「臆病でもなんでも損失がなかった方がエライ」という感じになってきました。
更には、最近では国際的に日本の銀行の立場が上がったそうです。
理由は「周囲が損失を受けて相対的に下がったから」。

金融市場、まだまだ不安定な状況が続きそうですので、要注目です。


ゲーツちゃん
2008.07.13

misoji.jpg

誕生日ケーキ(私のじゃないですけど)

おはようございます、妻の誕生日ケーキのかけら。
三十路夫婦、これからこれから…。


ちょっと前からネットで出ていたこんなネタでも。
ゲーツとあらしが握手していたとは。
プログラムを売って大もうけ…実際にそれを達成できる人がどれだけ少ないのかは
最近ではよく知られていることです。

つい最近引退したゲイツ氏ですが、自分でwindowsに突っ込みをいれていたという
話も出てましたね。

VISTAが出てもう一年半が経ちましたが、相変わらずXPパソコンの需要が旺盛の様子。
私自身、どうにもVISTAは好きになれず、安いXPマシンを一台調達しようかどうか
本気で検討中です。


マイクロソフトの未来は磐石、とは余り思えなくなってきた今日この頃。
では次のネタは?
ユビキタスだのP2Pだのが次の世代、という話も流石に食傷気味です。
生体系や量子コンピュータだのってのはどういう状態なんでしょうか。

何にせよ、その動向が我々の仕事のスタイルに大きな影響を与えるのは
間違いありません。


優越的地位
2008.07.12

shinagawa.jpg

品川区。

おはようございます、東京都の都税事務所が整理縮小されました。
大田区のお客さんの申告で品川区まで行かないといけません。
時代の流れですね。


昨日までは法律の話をしてましたが、少し経済系のお話でも。
今回のヤマダ電機の件では、ヤマダ側が「優越的な地位」を濫用したとされています。
さて、なぜ小売業者のほうが優越的な地位にいるのでしょうか?

長く続く不況且つデフレ状況下において、商品取引の流れにおいて力の偏在が
起こりました。
現在力を持っているのは、製品の材料を確保・販売する商社など。
そして大規模な小売店の二箇所です。


実は日本国内において、メーカなどの「物を作っている会社」は相対的に弱い立場に
いざるを得ない状態が続いています。
やはり原因は「消費者が高いものを買わないこと」ではないかと。
メーカとしては自社製品の価値は少しでも高く市場に認められたいわけですから、
やたらと安い価格で売られるよりはそれなりに値をつけてもらったほうが良いことも
多いわけです。
ところが大手小売は、製品価格の上昇は顧客離れにつながるため非常に嫌がります。
結果、メーカは小売に安く買い叩かれ、小売は安く物を売ることができるわけです。

この流れで最近有名な例は日進のカップヌードルでしょうか。
日進としては、カップヌードルを値引き目玉商品にして客引きをするのはあまり
好んでいなかったそうです。
目玉商品の状態が長く続いた結果、つい最近の値上の結果、消費者から
「そんなに価値のある商品ではない」というレッテルを貼られてしまい、売上が
激減するという事態に陥ってしまいました。
普段の小売値の低廉が、商品価値・ブランドをかなり毀損してしまっていたのです。
(まぁ、それでも定価近くで売ってくれるほうが良いという話もあるみたいですが)


素材高騰かつデフレという状況下、大手小売が力をつけていったというお話。


罪の重さが違う
2008.07.11

tonkachi.jpg

で、破壊工作の為の道具。

おはようございます、カナヅチで金属製の箱を叩くこの快感!!…て思ったのですが。
それほど爽快でもなかったのです。


昨日からの続き、独占禁止法上の各不正行為に対する対処方法です。

まず、全ての不正行為に対して排除措置命令というものを出すことができます。
今回のヤマダの件でも最後はこの命令が出されています。
この命令に従わない場合、当該企業には罰金が課されることになります。


これに対し、課徴金という制度があります。
これは「価格に影響を及ぼす独占・寡占とカルテル」が対象になるものです。
こちらは行為があったという事実のみで納付を強制されます。
やはり価格操作というそのものズバリの行為に対しては、厳しく対処するようです。
各談合事件等で課徴金が課されることがありますが、これに該当します。

また、刑事罰もあるのですが、その対象は「独占・寡占とカルテル」のみです。
これも談合事件などの後に関係各社から関係者が逮捕されるようなことがよく
あります。
ちなみに、この刑事罰には「不公正な取引方法」は含まれません。


上記をまとめると、今回のヤマダ電機のケースでは例えどんなに大規模な違反でも
刑事罰が課されることはなく、また課徴金の納付もありません。
今回のケースは優越的地位の濫用という「不公正な取引方法」が対象だからです。


同じ独禁法違反でも、その対象が何かで処罰内容はかなり変わってきます。

この項、少し毛色を変えつつ続く。


不公正な取引方法
2008.07.10

notehdd.jpg

簡単に壊れた。

おはようございます、ノートPCのHDDです。
あっという間です、こりゃ普通に使ってても壊れやすいのも納得。


昨日からの続き、独占禁止法のお話でも。
独占や寡占、カルテル等々とは違った分野の対象として、不公正な取引方法という
ものがあります。
「独占禁止」という話とは少し意味合いが違うと思うのですが、業界内における自分の
優位性などを濫用することを防止するための法令です。

例えば「抱き合わせ販売の禁止」はこの法令の対象です。
また「不当廉売」といって、異様に安い価格で物・サービスを売り出して競合他社や
業界に損害を与えるようなことも禁止されています。
最近では、確か航空業界でこの不当廉売が争われたケースがあるはずです。

他には「優先的地位の濫用」という規定があります。
これは、取引関係において優位に立つ側が相手に対し無理難題をふっかけるような
ケースを指します。
今回のヤマダ電機のケースは、これに当たります。
小売店として優位に立つヤマダが、メーカやその下請系企業に対して人の無料派遣を
押し付けたことが問題視されています。
…ちなみに、ヤマダはこの件で指摘を受けたのはこれが最初ではありません。


昨日の独占・寡占系とカルテル系、それに今日の不公正な取引方法系が独禁法の
対象です。
しかし、各不正に対する対処方法は少し違います。

この項続く。


独占・寡占・カルテル
2008.07.09

hddkowashita.jpg

ストレス解消にならない。

おはようございます、古いPCを廃棄するので中のHDDを出して壊したのです。
かなり頑丈でして、壊そうと思うと壊せない。
普段は勝手に壊れるくせに。


昨日からの続き、独占禁止法の内容を簡単に。
馴染みのあるところから触れてみたいと思います。

まず法律の名前にもなっている独占という行為について。
例えば商品の納入先に対し、自分の所のみで扱っているような商品しか
利用できないような仕様で販売を続けるようなことを指します。
上記の行為は、他の競合業者がそこに入り込む余地を排除します。

この法律の大前提は「競争の確保」ですから、それに反します。
従って独占禁止法違反に問われる可能性があります。


次にもう一つの馴染み深いカルテルのお話でも。
複数業者で「あの商品はいくらで売ろう」だの「あの工事はそちらで落として下さい」だの
やるのがカルテルです。
日本語でいうと「不当な取引制限」となるこの行為は、やっぱり「適正な競争」を阻害します。
競争の阻害は利権を産みますので、やはり適用対象になります。


ここらへんのお話は、社会科でやった覚えがあるのではないでしょうか。
明日はもう一つの柱、取引方法の方を。


独占禁止法
2008.07.08

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昨日のお店の店内です。

おはようございます、やや暗めの照明、落ち着いた音楽。
でも来ているお客さんは、結構家族連れが多いみたいですね。(こちらのお店です)


少し前のニュースでこんなのがありました。
ヤマダ電機がメーカに無料で人を派遣させていた、というような事案です。
そこで公正取引委員会が「独占禁止法」に基づき排除措置命令を出しました。

…はて?独占禁止法って独占だの寡占だのカルテルだのトラストだのってアレだよね?
なんでこの事案が独占禁止法の対象になるの?と思われた方はいらっしゃいませんか?


実は独占禁止法という法律は、企業活動についてかなり広範囲に渡り様々な
規制をしています。
大きく柱をあげると
・私的独占(独占だの寡占だの)
・不当な取引制限(カルテルだの)
・不公正な取引方法(今回の件)
の3つです。

前者2つは学生時代に勉強した覚えもあるのではないでしょうか?
談合事件だのはこちらでひっかかるわけですね。


せっかくですので、少し独占禁止法のお話でも。


で、この投資をどう判断するのか
2008.07.07

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東急田園都市線、宮崎台という駅にあるお店です。

おはようございます、こちらのお店なのですが、ここももう通って長いですね。
何を注文しても安心して待つことができるお店です。


昨日からの続き、頓挫したリサイクル事業、これからどのようにするのか。
別の媒体で調べてみると、川崎市はこの事業を「どこか別の事業体で引き継いで欲しい」
と考えているようです。
技術水準は確かに高いようですから、売り込み方をよく考えれば何とかなるのかも
しれません。
また、このままでは埋没していくしかない新技術の中には素晴らしいものが多いのも
事実です。
その辺りは少し前に触れました


その一方、このような考え方も存在するわけです。
今までの投資は確実に失敗です、そこに異論は認めません。
なぜなら事業として採算が取れていないからです。
繰り返しになりますが、いかに技術が優れていようと、売り物にならなければ
事業としては何の意味もないのです。
そして、埋没した費用はあきらめるのが投資の鉄則。
今までの投資はきっぱりと諦めて、早々にこの事業をたたむのも一つの方針です。


今回の倒産劇、原因は資金繰りだそうですから、債権者の対応次第ですかね。
長期的に見て採算が取れそうなら、リスケジューリングなりで対応できるのでしょうか。


さもありなん
2008.07.06

yabaibutsu.jpg

大変だ、早く処分しないと…!!

おはようございます、とある結婚式の引き出物だったようです。
個人的には、食文化なのですから文句を言われるようなものではないと考えています。


少し前に流れたニュースですが、こんなものでも。
ペットボトルのリサイクル技術ですか…まぁお役所が喜びそうなものではありますね。
結局採算が全く合っていないというどうしようもない結果に終わったようですが。

少し前、こんな話を書きました。
記事の趣旨は今回の案件とは少し違うのですが、タイトルは見たままです。

革新的な技術なのは間違いないのでしょう。
しかし、他にもっと簡単に再利用を試みようとする勢力が存在したわけです。
ペットボトル等、広い意味での原材料高騰は新興国、主に中国が原因だと言われて
いますが、彼らの再利用には新技術など必要とされていないわけです。
「環境負荷の軽減が…」等、異論はあるかと思いますがそれが市場原理。
資材部門で社会的意義を語りたいのならば、もっと強力なメリット(コスト面・CSR波及等)を
アピールしなければお話にならなかったのではないでしょうか。
「世界でも唯一の技術」なら、もう少し上手く広報すれば良かったのに。


ついでに以前にはこんなことも書いています。
手間をかけて違う形に変えるリサイクルが本当に環境負荷が低いのか?

ついでに言えば、果たしてこの事業は租税を投入するような価値があったのか?
投資にリスクは付きもの、上手くいかないことだってあります。
しかし、これがもし営利企業だったら投資の失敗の責任をとって、役員はクビでしょう。
私にはどうも国も市も「環境問題」というお題目に目くらましをくらい、冷静な判断力を
失っていたのではないか、という疑念を抱かずにはいられません。


この項続く。


お奨め書籍
2008.07.05

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少し前に読んだ本ですが。

おはようございます、定番といえば定番の本なのですが。
昨日までのお話をもう少し深く読まれたい方に。


京セラという誰でもしっている企業の会長、稲盛和夫さんが書かれた本です。
稲盛和夫の実学 経営と会計」という本です。

そんな大きな企業の会長が書いた本が中小零細で役立つのかよ…と思われるかも
しれませんが、この本は中小零細企業の経営者にこそ読んで頂きたいです。
中の見出しにもそのことが現れています。

・キャッシュベースで経営
・対応をしっかり
・チェック体制
・採算性の向上

その他諸々、面白いお話が載っています。
とくにキャッシュベースの会計については是非とも読んで頂きたいです。
昨日まで続けていた運転資本の話は、このキャッシュベースという考え方を
身に付けるためのものです。

「勘定合って銭足らず」という名言が会計にはあります。
儲けはあるのに金が無い、これは不思議でもなんでもなく、気をつけないと
あっという間にこの状態に陥ります。
この本は、そんな状態に陥らないためのポイントがよくまとめられています。


大企業の会長ですらキャッシュのことを考えているのです。
中小零細企業がキャッシュのことを気にせずにどうやって経営ができましょうか。
お値段は精々550円程度、是非一度手にとってお読み下さい。


交渉材料
2008.07.04

mini.jpg

昨日のお店のミニピザ。

おはようございます、もちろん大きなピザも沢山ありますが、これも美味しい。
ちょっと違う味が食べたいときなどに頼みます。(こちらのお店です)


昨日からの続き、運転資本を巡るお話です。
この運転資本、実は重要な交渉材料として利用すべきです。

例示、商品の仕入れをすることにします。
今現在、あなたは手元に比較的資金の余裕があり、払おうと思えばすぐにでも
支払ができる状態です。

そこで、次のような交渉を相手としてみることにしました。
「定価10,000円だけど、普段は1ヶ月サイトで払っているよね。
 いますぐ払うから、9,800円に値引きしてよ。」

この交渉に相手がのってくるかどうかはわかりません。
しかし、もし相手が資金繰りについて悩んでいるとしたらどうでしょう?
「つなぎで銀行から短期資金を借りないと無理だなぁ…」なんて考えている
可能性は充分にありえるのです。
銀行から資金を借りれば安くはない利息・手数料が発生します。

そこにもしあなたから上記のような提案がきたら、喜んで受けてもらえるかも
しれません。
相手からすれば「1ヶ月先の売掛回収が早まる」つまり「運転資本の削減」に
つながるからです。


運転資本を材料に、利益をものにすることもできます。
ここら辺は「時間とお金の交換」という感覚がものをいいます。
今自分の手元にある材料を上手く使うことで、取引の幅は広がります。

この項、微妙に続く。


運転資本の具体例
2008.07.03

pizza.jpg

随分と前から通っているピザ屋さんです。

おはようございます、こちらのお店です。
子供連れでも行きやすいお店ですし、パーティなんかも対応しています。


昨日からの続き、運転資本に絡んだ具体例を一つ。
最近お付き合いが始まったお客様なのですが、何故か資金繰りが苦しいとのこと。
私が顧問契約を結ぶ少し前に新規の借入をしていたので、当初は大分余裕があった
はずだったのがどんどん預金残高が目減りしていました。
社長さんは何故残高が減ってしまうのかよくわからないようでした。

そこで私は幾つかの質問をしてみたのですが、これがどんぴしゃり。
・売掛先の回収で少し遅れているところがある。 → 売掛金の増加
・在庫は少しずつ積みあがっているような気がする。 → 棚卸資産の増加
・最近付き合いを始めた仕入先が、支払サイトがかなり早い。 → 買掛金の減少
どうでしょう、一昨日の運転資本の計算式に当て嵌めてみてください。
この会社がなぜお金がなくなってきたのが、すぐにわかるかと思います。

そこで私は以下のような提案をしました。
・回収はもう少しこまめにやる。
・回収までのサイトの短縮を図る。
・必要以上に在庫を積み増していないか確認する。
・不良在庫はないか、あるなら値引きしてでも現金化してしまうべき。
・ざっくりとで良いので、現在の在庫金額を把握できるようにシステムを作る。
・支払のサイトについて、仕入先との交渉をすること。
実際にはもう少し細かかったですが、このような方策をうった結果、こちらの会社は
現在まずまずの資金繰りを達成しています。


ここで問題なのは、困ったことに運転資本の増加は利益計算ではプラスに働くことです。
極大雑把にいうと、資産が増えて負債が減るのだから、その分利益は計上されます。
利益の拡大を狙った戦術が、資金繰りを苦しくする可能性を秘めているのです。
利益計上と資金繰り改善、両者は密接に関係していますので、バランスが必要です。

この項続く。


運転資本の解説
2008.07.02

yuugu.jpg

その遊具。

おはようございます、この手のものも結構あります。
子供と一緒に必死に登ってきました。


昨日からの続き、なぜ運転資本が資金繰りと関係するのかというお話です。
昨日の算式に出てくる各勘定科目を、現預金の観点から説明してみます。

・売掛金 → 売上はあがったけど、まだお金にはなっていない状態。
         回収しなければお金にはならない。
・棚卸資産 → お金で買ったもの。売ればお金になる。
          逆説的には持っているだけではお金にはならない。
・買掛金 → 仕入れたのにまだ払っていないお金。
         逆説的には、自分の手元にお金を置いておける状態。

さて、この3つの勘定科目をお金の増減という観点から眺めるとどうなりますか?
資産である売掛金と棚卸資産が増加すると、まだお金になっていないものが増えます。
負債である買掛金が増加すると、結果的に手元にはお金が残ります。


資金繰りのポイントは「資金の回収は早く、支払は遅く」です。
運転資本の増加(資産の増加と負債の減少)は、この資金繰りのポイントに対して
全く逆のアプローチをすることになります。
「資産は良いもの・負債は悪いもの」という観点だけでは、会計は語れないのです。

この項続く。


運転資本
2008.07.01

kisya.jpg

こどもの国の汽車。

おはようございます、ソーラーパネルで走るとかなんとか。
こんな重いもの、今の出力でも走らせられるものなのですかね。


昨日からの続き、資産が良いものとは限らないというお話です。
皆さんは運転資本という言葉をご存知でしょうか?

運転資本とは
「運転資本 = 売掛金 + 棚卸資産 △ 買掛金」という算式で計算されます。
売掛金と棚卸資産は資産、買掛金は負債です。

もし資産が無条件に良いものだとすると、上記の算式の結果は大きければ
大きいほど良い、ということになります。
しかし、実際に企業運営のことを考えてみると、この運転資本の数字は大きいと
良いことはないことがわかります。


ポイントは「資金繰り」という観点です。
企業運営において、最大の課題は利益を確保すること、と言いたいところですが
一概にそうとも言い切れないという話は過去何度も書きました。
結局は資金繰りが上手くいくかどうかで会社が動くか止まるかが決まります。
多くの中小零細企業において、会社が倒れる原因は利益がないことではなく
お金がないことなのです。

利益=お金の増加、という意味ではないことをよく理解する必要があります。
この項続く。