状況の確認
2008.09.30

tobikomi.jpg

ランドマークタワーにて。

おはようございます、飛び込み台ですね。
何やらアートの一環らしいです。


昨日からの続き、まずは参考図書でも。

フラット化する世界   トーマス・フリードマン
クリエイティブ資本論  リチャード・フロリダ
 当事務所のサイトでご紹介しております。

どちらもそれなりに読み応えのある本ですが、ご一読をお勧めします。


ここ数年起こっている事実を挙げてみようかと思います。

・労働力、工程、作業の細分化
産業構造における作業・行程の細分化の進行。
一貫した労働力の維持を必要とせず、派遣労働や外注の活用により
品質を維持したままコストをカットする方法が推奨。

・企業の集約化
東京への一極集中の急速な進行。
それに伴う地方都市の衰退。
地方公共団体などにおける財政・財源の偏在など。

・国際化
海外資本、労働力の国内市場への参入。
安価な外国人労働者の流入。

・デフレ
あらゆる商品、サービスのデフレ進行。
一部高級品がもてはやされるも、全体としてのデフレ化は顕著。
(最近では原材料高騰によるインフレ懸念もあるが)

・先進国における少子高齢化の急速な進行
実は日本に限らず、先進国では急速な少子高齢化が進んでいる。
価値をもつ技術の移転や、労働力の確保が企業の命題となっている。


どうでしょうか、色々と細かい点で問題はある分析ですが、大枠では
間違っていないのではないかと思います。
そして、これらの要素は全て有機的に結合しています。
その結合を明日からでも。

この項続く。


二極化(細分・集約)
2008.09.29

nazomushi2.jpg

つながったまま飛行。

おはようございます、交尾したまま移動するんですよ、コレ。
おまけに両者は背中合わせのまま、器用なものです。


昨日、宗教の話などを取り上げてみました。
例えばイスラム教、以前は我々にとって「本当に遠い存在」だったかと思います。
しかし、ここ数年の情報化進行により、我々は「何となくイスラムを知っている」
ような気になってきている、というのは当たらずとも遠からず、という所ではないでしょうか。

情報技術の発展により、世界はより「近くなっている」と言われ続けてきました。
また「労働力の移動」の流れなどにより、海外企業との戦いに多くの日本企業が
破れ、競争市場からの退場を余儀なくされているのも事実です。


その一方、いわゆる「格差」と呼ばれるものの顕在化も叫ばれています。
これは「富・情報・知識の偏在化」を表しているものと考えられます。
「持つもの」と「持たざるもの」の間にある溝・壁が常に意識されています。
今までは「意識すらしていなかった」壁も、情報化の影響から「意識化」
されるようになってきました。


抽象的なお話ですが、一つお話をまとめてみようかと思います。
先に結論を申し上げると、私は世界は「フラット化」しながら「集約化」していると
考えています。

この項続く。


宗教のこと
2008.09.28

nazomushi1.jpg

変な虫。

おはようございます、知りません、コレ。
我が家の周囲には割と草木があるので、色々と寄ってきます。


表題の件、日本では半ば「タブー」として扱われることもしばしば。
無神論を基本としながら、新教、仏教、キリストをはじめ、最近ではイスラムや
ヒンズーなどへの対応も進んできているような気がします。
この国の宗教に対するスタンスは、世界的には割と珍しいのではないかと
思っています。

そんな近くて遠い世界である宗教ですが、少し聞きかじりかつ読みかじりの話。
どうも海外では「無神論者」という存在は「最もダメな人間」ととられることが
多くあるようです。

知っている方もいらっしゃるかとは思いますが、海外においては自己紹介などの
際に「信じているのは○○教です」といったことを当然のように相手に伝えます。
これは「自分の生活スタイル」を相手に理解してもらう上でも非常に重要な
ポイントとなるからです。

ところが、その「信じるべき宗教」がない無神論者は「依るべき支えを持たない人」
とみなされてしまうらしいのです。
「依るべきもの」がない人は、危険な思想に走ったりすることが多いから信用できない、
という発想法のようです。


「平均的な日本人」からすると非常に違和感がある考え方だとは思います。
しかし、これもまた否定できない一つの側面であることも確かです。
「世界のフラット化」に備え、我々はこういったことを知っておくことも大切なのかも
しれません。


Re
2008.09.27

minatomiraimise.jpg

みなとみらい駅すぐ近くにあったお店。

おはようございます、家族で何となく入ったのですが、美味しかったです。
予期せぬ当たりというのは、嬉しいものですね。(こちらです)


昨日からの続き、レバレッジの効いている経営をどのように制御するか。
ポイントは表題の通り「Re」の文字にあると思われます。
Reは、メール等で「返信」の意味で使われていますが「再」という辺りが
妥当な日本語であると思われます。

まず、企業の現状を正確に把握する必要があります。
レバレッジが高まりすぎていないか。
固定費を吸収できるだけの収益性がある事業が営めているか。
不採算事業はなんなのか。
外部要因として、市場動向はどうなのか。
今後、自社はその動向の中に置いてどのようなポジションを取るのか等々。


この辺りを分析した上で「Re」の発想法を取り入れてみます。
「リバース」「リストラクチャリング」「リバランス」辺りが分かりやすい所でしょうか。
不採算事業に対してテコ入れをして再生を図る。
借入の償還などにより財務面の再構築を進める。
資金、人材などの資源配分を再調整する等々。

この「Re」の発想は企業活動の答え合わせに近いものです。
自社の戦略を見つめなおした上で、現在の戦術が本当にマッチしているのかを
考える時間が常に必要です。
有用な資源を無駄に浪費していないかを考えなければなりません。


財務・会計面のレバレッジという指標から企業活動全体を眺めてみました。
一つの切り口としてご理解いただければ、と思います。


レバレッジと産業構造と経営方針の関係
2008.09.26

jera-to.jpg

ランドマークタワーの中にあるジェラート屋さん。

おはようございます、私が高校生のころからあります。
よく桜木町で本番を終えた後、友人と一緒に食べたものです。(ここです)


昨日からの続き、二つのレバレッジの話を一通りしたところで、では
実際にこれらの要因がどのような影響を及ぼしているのか。

製造業を営む企業の成長過程を簡単にさらってみます。
設備投資のために借入を起こします。(財務レバレッジの高まり)
設備や人件費など、固定費が積み重なっていきます。(経営レバレッジの高まり)
投資した成果の回収が始まり、売上が増えていきます。
売上の増加ペースが上がるとともに、利益も加速度的に増えます。(経営レバレッジの効果)
獲得された利益は更なる追加投資へと回され、更に固定費が増えます。(経営再レバレッジ)

実際にはこんなに簡単にはいきませんが、大まかな流れは上記のとおりです。
そして、日本企業の主流はいまだに製造業なわけですから、この企業経営の流れは
変わっていないことになります。
また、従前に触れたITを絡めたサービス業についても似たようなことがいえます。
先行者としてここ10年ほどを過ごした企業においては、業界内での地位を保つための
投資や優秀な人材の確保、それなりの機材設備投資などの固定費がかさみつつある
のが実情です。
身軽なはずのサービス業でも、経営レバレッジが高くなってきているのです。


これら製造業者や先行型サービス業者は、何よりも売上の規模を落とすわけには
いかないのです。
売上の下落は経営レバレッジの影響から大幅な利益減少につながります。
このようなことからも、多くの企業が「昨年比で増収増益しました」という強い
こだわりを見せているわけです。(もちろん見栄えの問題もあるのですが)

ところが「増収増益」を果たすために今度は財務レバレッジが極端に高まって
いたり、新たな投資から経営レバレッジが高まっていったりと、状況がどんどん
余談ならない状況に陥り…最後はパタッと、なんて事例もチラホラ。


余裕ある経営の為には、成長のコントロールも必要ということです。
その話をして終わりにします。
この項、明日まで続く。


経営レバレッジ
2008.09.25

beiburijji.jpg

ベイブリッジ。

おはようございます、もう随分と前になるんですね。
レインボーブリッジと混同するのはご愛敬、ということで。


昨日からの続き、損益分岐点からわかるもう一つのレバレッジです。
経費総額に占める固定費の割合を主要因とした指標を「経営レバレッジ」と
呼びます。
具体的な計算式は省きますが、固定費が大きいということは、売上の増減が
利益の増減に大きく作用する、ということを意味します。

具体例を一つ。
売価4,000円、原価1,000円の製品を販売します。
この製品(A)は固定費が不要です。
この場合、売れば売っただけ3,000円の利益が出るのが分かります。
仮に200個売れたとして、利益の計算式は
800,000円(売価) - 200,000円(原価) = 600,000円(利益) となります。

次に昨日の例をそのまま考えてみます。
昨日の製品(B)で上記の製品と同じ利益を上げるには、400個販売が必要です。
2,000,000円(売価) - 800,000円(原価) - 600,000円(固定費) = 600,000円(利益)
つまり、B製品はA製品よりも多くの個数を売ることで採算が取れるモデルということに
なります。
逆説的には、B製品はA製品に比べ「数がさばけやすい製品」と考えるのが妥当です。


ここで売上の数字をいじります。
それぞれ売上の個数を同率だけ増やした場合、どのような事態が起こるのか。
仮に10%増やしてみます。

A製品は売上高と利益が比例するのが分かります。
880,000円 - 220,000円 = 660,000円
上記のA製品の数字と比較すると、利益も10%増えたことが分かります。

ところがB製品では面白いことが起こります。
2,200,000円 - 880,000円 - 600,000円(固定費) = 720,000円
どうでしょう、売上は10%しか伸びていないのに、利益は20%伸びました。
要因は固定費です。
固定費は「売上額と関係なくかかる費用」ですので、増えていないのです。


ここでは書きませんが、逆に10%売上が減った場合の数字を考えてみて下さい。
A製品が利益10%減なのに比し、B製品は20%減なのが分かります。
つまり「固定費の大きさ」によって「売上増減による利益変動率」が大きくなったり
小さくなったりするのです。
この変動率の増減幅を「経営レバレッジ」と呼びます。

自分で図を描いてみても面白いかと思います。
一度整理してみてください。
経営レバレッジが大きいということは、売上高の増減により利益が大きく
増減するという「ハイリスクな事業」ということになります。

この項続く。


損益分岐点
2008.09.24

minatomirai.jpg

ランドマークタワー展望台より。

おはようございます、これも夏に行きました。
この夏はひたすら高い所に登っていた気がします。


昨日からの続き、変動費と固定費の分類、それに財務レバレッジがどのように
関係していたかまで説明しました。
次に出てくるのは、これも有名な分析方法である損益分岐点です。

具体例としてこんなのを考えてみます。
製品一個当たりの売価が5,000円、一個当たりの原価が2,000円だとします。
この製品を製造するための固定費は600,000万円だとします。
さて、この製品をいくつ売れば黒字になるでしょうか?

正解は以下の通りです。
売価5,000円 - 原価2,000円 = 3,000円
固定費600,000円 ÷ 3,000円 = 200個
正解は200個を超える個数売れば、黒字が出るということになりました。
図で書くとこんなかんじです。

2008-09-10-1058-11.jpg

これは経営分析における非常に初歩的な手法の一つです。
固定費が多いということは、それだけ製品の個数を売らないと採算が合わない、
という当たり前のことを図で示しています。
固定費を削減することにより、損益分岐点が下がることも分かります。

通常、リストラといわれる作業はこの固定費の削減から始められます。
不要な工場の閉鎖や余剰人員の解雇など、固定費の削減により損益分岐点を
下げることが可能だからです。


損益分岐点についての簡単な紹介が終わったので、次回もう一つの
テコについてご紹介します。
この項続く。


変動費と固定費
2008.09.23

ozasiki2.jpg

奥多摩の方にでも行って、温泉にでも浸かりたい。

おはようございます、一度多摩川の源流まで行ってみたいのです。
当たり前ですけど、すごい山の中らしいですね。


昨日からの続き、財務レバレッジを効かせた場合の後のお話。
借入をするということは、通常の資金繰りを覗くとすると新たな設備投資などが
あると考えるのが普通です。
機械購入や本社・工場の建設など、色々な場面が想定されます。


ここで少し話を変えるのですが、事業の費用には大雑把に分けて二つの
種類があるとされています。
変動費と固定費という概念は、皆様もお聞きになられたことがあるのでは。

「変動費」とは、売上に比例して増える類の費用です。
例えば製造業を考えれば、原材料費や加工費、販売のための手数料などは
どれも変動費に該当するものでしょう。
製造から販売までのタイムラグを除けば、売上が上がるほど変動費もかかる
ことになります。

「固定費」とは、売上と比例せず、毎月ほぼ固定的にかかる費用です。
例えば建物の家賃や固定資産税などの租税公課は、その建物がどれだけ
稼働しているかに関係なくかかる費用です。
また減価償却費も固定費に含めても良いでしょう。

実は単純には変動費と固定費に分けられるわけでもありません。
典型例は人件費です。
月額固定の給与体系ならば、人件費は固定費と考えられるでしょう。
しかし、時給制の給与体系ならば、就業体系にもよりますが変動費と考える
のが妥当かもしれません。


上記の具体例からもお分かりになるかと思うのですが、財務レバレッジを
聞かせている企業の場合、固定費が大きいケースが多いです。
上の繰り返しですが、財務レバレッジが大きいのは投資が大きいから、という
のが通常の資金サイクルでは言えるからです。
設備投資などが多いということは、固定費が大きいというのが普通の流れです。

変動費と固定費を説明した上で、明日もう一つの分析の話をします。
この項続く。


財務レバレッジ
2008.09.22

ozasiki.jpg

お座敷列車。

おはようございます、あ~これのってどこか行きたい。
一週間くらい温泉宿にこもりたい、溜まった本を読みたい、それからそれから…


昨日からの続き、レバレッジについての簡単な説明です。
まず一つ目は財務レバレッジというものです。
何を言っているのかといいますと「元手を借金でまかなっている度合」を
測るためのものです。

事業を始めるに当たり、資金を確保する必要があります。
確保した資金を設備投資や人件費、研究開発に充てることにより費用が発生。
費用をかけたことにより収益を獲得、この差額が利益となります。
生み出された利益は次期投資サイクルに投入、あるいは株主への配当に回されます。

このサイクルに投じるための資金を借金に頼っている場合、財務レバレッジが高い
状態といえます。
「財務レバレッジが高い = 自己資本比率が低い」ということになります。
伝統的な経営指南書などでは、自己資本比率の低下は好ましくないこととされて
いますし、銀行などの融資選定においても自己資本の充実が重視されます。

その一方、財務レバレッジを機動的に活用できる企業は自己資本以上の利益を
獲得することができるわけです。
「借金をしてなんぼの商売」なんて物言いもありますが、これはいくらなんでも
乱暴な言い分にしろ、少しは理があるともいえるでしょう。


新規分野や大規模な投資の際などには外部資金を活用することも検討すべきです。
もちろん採算が取れるかを慎重に検討するべきなのは言うまでもありませんが。

と、この話は確か以前にもしたことがある気がします。
ここからもう一つ、経営レバレッジに続きます。

この項続く。


二つのレバレッジ
2008.09.21

kareerabo.jpg

東京タワーの中にあったカレー屋さんです。

おはようございます、こちらのお店です。
おいしく頂きました、子供がもくもくとスプーンを運んでいたのが印象的です。


最近管理会計に関する書籍を一冊読みました。

管理会計 岡本清・廣本敏郎・尾畑裕・挽文子 
当事務所のサイトでご紹介しています

元々大学の学部用テキストとして書かれたものですので、内容はそれなりに
固いものとなっているのですが、事例などを踏まえつつの展開は一つの実用書
として十分に楽しめるものでした。


管理会計の指標や財務諸表の読み方、戦略論まで色々と触れられていたのです
が、せっかくですので少しだけご紹介を。
二つのテコについての話です。

企業の体制・事業の展開などを考えるにあたり、大前提として次のようなものが
挙げられます。
・どのような事業を行うのか
・原資はどうするのか
この二つは密接に関わっています。

仮に展開する事業がサービス業だとすると、あまり元手が必要ないことになります。
ここでいう「元手」とは、資金的なものは当然のこと、各種設備についても含みます。
税理士業は極論すれば人間一人と机、椅子があれば始められます。
しかし、製造業を始めようとするならば工作機械等の設備が必要となります。

展開する事業が元手を要するものだとすると、通常は自己資金だけでまかなうことは
厳しくなります。
そこで借入や出資などの資金源を確保する必要にかられるわけです。


ここ10年ほどで台頭した事業は、やはりサービス業が多かったです。
ITの発展に伴い、元手要らずのアイデア勝負で事業が展開できたケースが
非常に多かったわけです。
しかし、このように展開した事業の最大の弱点は「模倣が簡単」という点にあります。
始めた当初は独創的な事業も、あっという間に同業他社だらけに。
こんな悩みを抱えている企業は数知れず、というのがネットを絡めた事業の現状です。

となると、サービス業においても新規の事業を開始するための投資(設備・研究)や
大規模なマーケティングが必要になってきます。
「元手が少なくて済む」はずのサービス業が少しずつ「元手が必要」になってきている
のが現在の事業環境なのではないかと。


その上で見るべきテコ、レバレッジを二つ。
・財務レバレッジ
・経営レバレッジ
この二つの数字をどうとるか、これが一つの事業展開におけるポイントとなります。

この項続く。


でもインカムゲインはやっぱり良い
2008.09.20

bunkahousou.jpg

文化放送。

おはようございます、車ではラジオをつけているのですが、ここが一番多いかな。
好きな番組は「たまなび」です。


昨日からの総括、コストを理解してもらった上での投資手法について。
やっぱりインカムゲインは強いと思います。

よく相続対策などで言われることですが、被相続人(亡くなった方)の遺産について、
お金そのものは同世代に、お金を生み出すものは次世代に移すべきだ、という
指摘があります。
遺産が現金とマンションだとします。
この場合、配偶者には後の生活費として現金を渡し、子供にはマンションを渡します。
なぜこのような手法が良いかというと、現金からはお金は生まれませんがマンション
からはお金が生まれるからです。
一つの資産を移転させるだけで、後のキャッシュフローを次世代に円滑に移すことが
できることから、このような指摘がなされているのです。
(無論、相続発生時の不動産市況などの要因もあるので単純化はできませんが)

これはインカムゲインの強さを端的に表していると思います。
やはり定期的な収入を生み出す不労所得の存在は、その人の生活を一変させる
力があると思われます。

また、このインカムゲインを手にするための手法が多角化してきている点も
見逃せません。
昨今の為替相場の荒れ具合をみると思わず腰が引けますが、例えばFXならば
元本が5,000万円程度あれば、毎日10,000円程度の不労所得を得られる
ようなポジションをつくることは比較的簡単にできます。
(レバレッジを上げればもっと簡単にできます)
もっとも、これもキャピタルロスが発生するリスクを抱えてこその成果ですが。


インカムゲイン狙いの投資は、キャピタルゲイン狙いのものに比較すれば
刺激が少なく、獲得資金も少ないものですが、その分ゆっくり構えている
ことが可能です。
適切なコストコントロールの上で、こういった手法を追求してみるのも
宜しいのではないでしょうか。


都合の良い商品など存在しない
2008.09.19

charitakusi.jpg

チャリタク。

おはようございます、東京タワー近辺でたくさん見かけました。
子供が面白そうに見ていたのが印象的です。


昨日からの続き、投資手法に関するコストについてです。
先日、少しまとまったお金があったのでリスク性の低い商品で少しでも
利回りの良いものを探していました。
リスク性の高いもの(投資信託やFX、個別株式など)は私の小遣いの中で
運用しています。
我が家全体のアセットアロケーションを考えると、これ以上リスク性の高いものは
組み込まない方が良いと判断し、最近いくつか定期預金を利回りの良いものに
変えたりしています。

色々と探して、ある銀行で「5年固定金利で1.7%」という商品を見つけました。
国債の利回りが精々1%程度ですから、中途解約時のリスクを考えれば、この商品は
中々魅力的かな、と判断してこれを組むことにしました。
で、銀行の窓口に行って念のため他の商品説明なども聞いたのですが…。

結果として、私は先ほどの定期預金を組みました。
しかし、銀行窓口で勧められたのは「外貨を組み合わせた利回りの高い仕組み預金」
というものでした。
コレ、表面上は確かに円定期預金より利回りが高く、しかも元本割れの可能性が
低いように見えるのですが…。
私は行員の方に「私が損失を負う場合」の状況を何度も確認し、結果としてこの
商品は決して低リスク商品ではない、という結論に達しました。


このことから私が言いたいのは「リスクが低くて利回りの高い商品」など決して存在は
しない、という当たり前の事実です。
もしそう見えるなら、何かリスク・コストを見逃しているだけです。
そして、そういったコストなどは自分で見つけなければわからないことも多い、という
これも当たり前の事実です。
「こんなことはめったにない」ということが平気で起こるのが投資の世界です。

金融機関が個人投資家のためにすべてのリスクを説明してくれることを期待するのは
無理というものです。
あちらには「売りたい商品」があるわけですから、当然にそれを勧めてきます。
そして、その商品には隠れたリスク・コストがあることも決して少なくはないわけです。


コストに対する理解の重要性を提示した上で、最後に投資手法に関することでも。
この項、明日まで続く。


やっぱり税制は大切
2008.09.18

taisikan.jpg

ベルギー大使館。

おはようございます、浜松町駅近くにありました。
…すいません、チョコレートしか知識がありません。


昨日からの続き、投資手法と取引コストについて。
同じ新聞の中なのですが、こんなアンケートが載っていました。
「株式投資以外で深めたいマネーの知識は?」というものです。
一位は外国為替・外貨建て商品など。
そして二位には税制が入っていました。

どちらも納得の結果かな、と思います。
一位の外国関係は、やはり日本市場の閉そく感を表しているものと理解する
ことができるでしょう。
そして二位の税制は、取引コストの中でももっとも分かりやすいものの一つです。

古今東西、税をコントロールすることは資産形成における重要なポイントである
ことは疑う余地がありません。
税を逃れるために無税地帯を作ったり、道を踏み外したような例は枚挙にいとまが
ないことは皆様もご存じの通りです。

自分が投資する商品に関する税知識を持たないで実際の投資に踏み込むことは、
思わぬ負担を強いられる可能性も高いです。
自分で習得するなり、あるいは税理士なりに知識を授けてもらうなりの適切な
対処をすることが望まれます。
この点について、個人投資家の注意が高まっていることは、日本の金融市場の
健全化を考える上では明るい材料であると思います。

…まぁもっとも…その学習対象である金融税制の複雑怪奇さはどうにもしようが
ないのですが…。
アレ、金融業界なんかがもっと圧力かけてもう少し簡素化しないと、下手をすると
税制が原因で相場が下落というシナリオが本当に実現化してしまいそうな気も
するのですが…。


ただ、最後に敢えて申し上げたいのは、皆さんが投資成果を上げようと考える場合、
信託報酬だろうが、取引手数料だろうが、税金だろうが、どれも障害である
という点については変わりがないということです。
つまり「税金のことさえ分かっていればコストコントロールはばっちり」などと
いうことは決してないということです。
投資対象に関する横断的な知識が必要ということです。


もう少し続けます。
この項続く。


取引コスト
2008.09.17

zoujouji.jpg

増上寺。

おはようございます、東京タワーから浜松町に向かう途中にて。
随分と大きな門構えです。


昨日からの続き、投資に関するコストについて。
ここ数日の元ネタにしている日経ヴェリタスの中において、
連載小話風のお金に関する記事があります。
先日までは団塊の世代を対象にした内容でしたが、ここのところで対象が
団塊ジュニア、つまり現在30代の半ば位の人たちを対象としたものに変わりました。
現在は「不動産を購入したものの急な転勤、家も処分できず、さてどうしたものか」と
いう状況について色々な考察がなされています。

先月、私もこのblogで「不動産を購入することのリスク」をずらずらと書きました。
新聞記事においても「日本版サブプライムローン」なんて言葉が出ていますが、
私もその可能性を非常に危惧している一人です。
身の丈に合わない買い物をしてしまった30代の住宅ローン破綻が、ここ数年で
増加するのではないかなぁ…という漠然とした不安を持っています。


本当に怖いのは取引のコストや市場に含まれるリスクに無自覚である人が
余りにも多すぎる、ということなのです。
居住用不動産とはある意味「究極の長期投資用の金融商品」です。
そこには維持コスト、売買コスト、下落リスク等々、様々なコストが含まれて
いるのですが、購入するときにそれを自覚出来ている人があまりいません。


投資には「知らないもの・わからないものには手を出してはいけない」という
鉄則があるのは皆様もご存じのことと思います。
私からすれば「株式を怖がる人」が「居住用マンションを怖がらない」理由が
よくわからないのです。
確かにマンションは目に見えます、が、はたしてマンション市場をある程度
理解してから購入している人がどれくらいいるのでしょうか。


投資手法に関する話、もう少し。
この項続く。


投資手法と期間選定
2008.09.16

nopponn.jpg

のっぽん!

おはようございます、いやぁ見事にのっぽんとしたお顔でございました。
ゆるキャラの走りですね。


昨日からの続き、投資手法に関する傾向についてです。
これもよく言われることですが「投資は長期的に取り組むのが好ましい」と
されています。
短期での売買は投資というよりも投機、つまりギャンブルであり、長期的な
目で投資対象を選定することが安定的な運用成果を生み出すのだ、という
考え方です。

この考え方が最近ではそれなりの認知度を得てきたということなのでしょうか。
方々で「長期だ長期だ」という言動を見受けられるようになってきました。
おそらくキャピタルゲインからインカムゲインへ投資傾向が移っている、という
昨日の記事も、この辺りが基礎となっているのではないかと思います。
無論、ここ数カ月で起こっているような市況の大幅な下落により、配当利回り
などが著しく上昇したことも理由の一つには挙げられます。


ではこの「長期投資万歳!」という傾向が絶対に正しいのか、というと
一概にそうとは言い切れないのではないかなぁ…と考えています。
まず長期投資は取引の維持コストが案外とかかるケースが多いということです。
投資信託を積み立てで買う場合を例にします。
まず、購入の度に購入手数料がかかります。(ノーロードものなどは除きます)
それに、信託報酬も発生します。
長期保有すれば、常に信託報酬を払い続けることになります。

問題はこれらのコストに無自覚であることです。
自覚した上での選択ならまだしも、そうでなく長期投資を選択しているとするならば、
銀行なり証券会社なりに言いようにやられている、といえなくもありません。
結局は「コストを知っている上でコントロールできているか」が投資手法を選ぶ上で
非常に重要なポイントとなってきます。


という辺りからもう一つ展開を。
この項続く。


投資手法に関する傾向
2008.09.15

uekara.jpg

東京タワー、展望台からの眺め。

おはようございます、改めて東京には高い建物が多いと思いました。
200メートルクラスの建物が結構あるようですね。


少し前の新聞で投資手法に関する傾向についての記事がトップに載りました。
(元ネタはコチラの新聞です)
内容は「配当利回りが重視されつつある」というものです。

ご存じない方もいらっしゃるかと思いますので、ここで投資における収入獲得の
方法について触れておきます。
収入には二種類あります。

・キャピタルゲイン
投資対象の売買によって得られる収入です。
「安く買って高く売る」という投資の基本中の基本が守れれば、キャピタルゲインを
得ることができます。
但し、それを守るのが如何に難しいのかは皆さんもご存じの通り。
結果「高く買って安く売る」羽目になることも多く、キャピタルロスが生じることも多数。

具体例として二つほど。
株式ならば、市場で安く買って高く売ることを目的とします。
土地でも似たようなもので、いわゆる土地ころがしなんてのもこの範疇に入ります。


・インカムゲイン
投資対象を保有することで得られる収入です。
キャピタルゲインに比べると金額は少ないですが、その分収入の確実性は高いです。
但し、投資対象の下落が著しい場合、インカムゲインではとても割に合わないことも
多いので注意が必要です。
また、魅力的な投資対象を保有しないと、結果的にインカムゲインすら確保できない
可能性もあります。

こちらも具体例を。
株式ならば配当金がインカムゲインに該当します。
土地ならば、貸駐車場にするなり、上にマンションを建てて貸してもよいでしょう。
家賃収入がインカムゲインとなります。

ポイントは、投資対象を維持するための費用を越えられるのかどうかです。
マンションを建てるには、借入の利息や固定資産税、維持修繕費を負担する必要が
あります。
これら維持費を上回るインカムゲインを獲得できなければ、投資は失敗です。


冒頭の記事は「インカムゲイン重視」の姿勢が台頭してきたことを表しています。
少しこのことにでも触れてみます。
この項続く。


具体的な方法でも
2008.09.14

sitakara.jpg

下から見ると、やっぱり圧巻ですね。

おはようございます、倒れてきそうに見えるのですが。
子供が口をぽかんと開けておりました。


昨日まで「勉強してから投資をしろ」と書きましたが、具体的にどのように
勉強をするべきなのか、ということについてはまったく触れていませんでした。
そこで、比較的簡単に取り組めるものをご紹介してみます。
どれくらい時間とお金を使うのか、自分の資源をご検討の上取り組んでみて下さい。


最もお金がかからず勉強できるのが、ネットを使ってひたすら調べる方法です。
具体的に当たる場所としては
・銀行や証券会社、FXの業者などのサイト
・個人投資家のサイト
・FP事務所などのサイト
この辺りでしょうか。
最近ではここら辺のサイトを見るだけで、金融商品の一通りの特性を把握することが
出来ます。
但し、当然ながら相手にとって都合の良い表記も多いですし、個人投資家などは
自分の考えの正当性を主張するのみのものも多いです。
特にネット掲示板系の表記は、余り信用しない方が宜しいかと。

後は各種業者などが開いている無料セミナーでしょうか。
ただ、こちらもあくまでメインは勧誘であることも多いので、要注意です。


少しお金は掛かりますが、時間を節約できるのはマネー雑誌の購読でしょうか。
最近ではコンビニの書籍コーナを見るだけでも、非常に多くのマネー雑誌が発行されて
いるのがわかります。
一覧性が高く、
但し、こちらも内容の大半が広告だったりすることもチラホラ。
また「この株が上がる!」系の記事は余り信用しない方が無難です。
情報は公開された時点で価値を失うものです。
雑誌に載ったような情報で投資方針を確定させるのは非常に危険かと。

有料セミナーについても検討してみてもよろしいかと思われます。
やはり無料セミナーとは少し質の違った経験・知識が得られるようです。
ただし、あくまで投資の最終判断は自分でするものですから、そこだけは
常に忘れずにおいて下さい。


お金も時間も使いますが、少し幅広い勉強をしてみたい方には資格取得でも
お勧めしてみようかと思います。
FP資格は、難易度はそれほど高いわけでもありませんし、得られる知識はかなり
幅広いものがあります。
投資の基礎の基礎が勉強できますので、そこから自分のスタイルを確立するのも
宜しいかと思われます。

ただ、FP資格をつかってお金にするのにはそれなりに苦労が必要であることを
よくご承知おきください。
独立開業FPの実情がいかに厳しいものかは、新聞や雑誌などでも度々取り上げ
られている位ですので。

もちろん、これ以外にも色々と資産形成に役立ちそうな資格は存在します。
宅建なんかは不動産に強くなれますし、就職にもかなり便利です。
簿記は、知っていると企業決算を読む力の基礎がつきます。(あくまで基礎だけです)
その他投資に活かせそうな資格はいくらでもあります。

ただし、これも本当に多いのですが「資格をとること」がメインになってしまった人も
数多くいらっしゃいます。
最終目標は「投資に関する勉強をすること」である点にはよくご注意ください。


知らずに手を出してはいけない
2008.09.13

tikakukara.jpg

東京タワー。

おはようございます、この夏に行きました。
私自身、約20年振りくらいだったでしょうか。


昨日からの続き、消費者が取り組むべき課題など。
広い意味での金融商品(株式・債券・投資信託・預金・保険・不動産等)につき、
余りにも無知な状態から実際の投資をしてしまうケースがとても多いです。
分かりやすい例ならば
・近所の有名な会社の株式を最初に購入
・定期預金の利率が良いみたいだから、全額定期へ変更
・何だか色々ついていてお得っぽいからCMでやっていた保険に入る
・頭金なしでもOKみたいなので、マンションを買った
こんな感じでしょうか。

上記の行動例は、どれも金融商品に対する知識がない状態での対応と
いわざるを得ません。
このような行動がどういったリスクを含んでいるのか、本当に理解をして
やっているのならばともかく、業者側に何となく乗せられてやったという
場合、後々重大な問題を抱える可能性は決して低くありません。


このような事態を「事業者に誠意がない」と責めるのは簡単です。
しかし、本当に消費者側に落ち度はないのでしょうか?
私は「知らずに買った消費者側の落ち度」を無視することはとても出来ません。
(事業者が通常見抜けないような詐欺的手法でも使ったようなケースはともかく)

まずは勉強してみてはどうでしょうか?
現在では勉強のためのツールは探せば色々と出てきます。
そのためにお金や時間を使うのは、決して無駄ではないと考えます。


法律で保護すれば良いというものでは
2008.09.12

iitakun.jpg

イータ君。

おはようございます、電子申告イメージキャラクタのイータ君です。
特技はパソコンと空を飛べるって飛べるのかよ!じゃぁ申告書運んでくれ!


昨日からの続き、金融商品を巡る消費者側の課題でも。
少し話は変わりますが、先日もご紹介した通りビジネス実務法務検定という
検定試験に合格しました。
この試験勉強をしているときにつくづく思ったことを一つ。

ビジネスに絡む法律を簡単に特徴づけると
・消費者・被雇用者は弱者だから手厚く守る。
・事業者・雇用者は罰則も積極的に使ってがんがん取り締まる。
こういった姿勢がありありと出ています。

確かにこれはある程度は当たっているのでしょう。
昨日も書いた通り、事業者に比し消費者は相対的には情報弱者であることが多いです。
この点について、異論があるわけではありません。


しかし、ここまで「消費者・被雇用者のみを手厚くまもる状態」が本当に健全な状態と
いえるのかなぁ…という疑問は非常に強く感じます。
「法律で守られているのだから、事業者は消費者を保護しなくてはならない」という
状態があまりにも当たり前になってしまうと、事業者は委縮せざるを得ません。
そのリスクを負担するために多大なるコストが事業者には発生することになります。

更には、最大の問題はこのような保護が「消費者の成長を妨げる可能性」にあるの
ではないでしょうか。
「守られているから知らなくても大丈夫」という雰囲気が日本の金融市場の成長を
著しく阻害しているような気がしてなりません。

私は、今こそ「消費者・個人・被雇用者」といった情報弱者が勉強をすべき時期に
あると考えています。
そこら辺、明日も少し補足を。
この項続く。


研修DVD
2008.09.11

houjinkai.jpg

法人会建物、6・7月にずっと通わせて頂きました。

おはようございます、簿記講習会の講師をやっていたときのお話です。
もう二か月も経ちましたか、時間の流れが早いです。


昨日からの続き、保険代理店についてあった出来事。
先日、保険会社の方が事務所に来られ、研修のためのDVDを見ることになりました。
内容は「金融商品取引法に絡む重要事項の説明等々」についてです。

最近少しずつ認知が広がってきましたが、金融商品取引法という法律が成立した
関係上、あらゆる金融商品につき、取引前のリスク説明などが義務付けられました。
相対的に情報弱者である消費者を保護し、不要な金融商品販売や望まないリスクを
抱えることを避けるための措置です。

DVDにおいても
・契約前にこんなこと説明してね
・ここはちゃんと音読して伝えてね
・「伝えたよ」ということについて署名をもらいましょう
・手続きを書いた冊子をきちんを手渡しましょう
といった話が繰り返しされていました。


ただですね…見ていてつくづく思ったことが一つ。
それは「結局は消費者側の金融商品に対する理解が不足しているならば
どんな努力をしても無駄なのでは」という懸念です。

DVDの中では、繰り返し「顧客の理解度に応じた説明をしましょう」ということが
述べられていました。
しかし、そもそも理解度を客観的に測ることなど不可能に近いです。
更には「顧客側の不利益となる要因」をすべて口頭で説明するとするならば、
おそらく一つの保険契約をするために丸一日を費やすことになるでしょう。

このようなコストが発生した場合、金融事業者も消費者・契約者も多大なる負担を
強いられることになります。
本当にこういった対応が問題を解決するために適切な手法なのか、私は非常に
疑問を感じています。

ここらへん、消費者側が取り組むべき話でも少し。
この項続く。


保険代理店の話
2008.09.10

sitakaramitainu.jpg

下からみた有名犬。

おはようございます、これもみなとみらい駅エスカレータより。
ずっとこの犬の名前が漫画のタイトルだと思っていた方も多いのでは。


業務にも役立つ関係上、私は保険代理店の資格を持っています。
よく言われることですが、自営業者はサラリーマンよりも多めに保険を
かけておくことが推奨されます。
誰が保護してくれるわけでもないので、万が一の事態に備えて保険をかけて
おくことはリスク管理の観点からも必要であると考えています。

しかし、では「高い保険料を払っていれば安心」なのかといえばそんなこともなく。
よく見られるのは「通常の資金繰りを犠牲にしてまで保険料を払っている」ような
ケースで、これでは何のために保険をかけているのだかさっぱり分かりません。
事業・家計の規模などに応じ、適切な金額の保険に加入することが必要です。


そこら辺の判断において、FPの知識は確かに役に立っています。
FPの学習内容には保険についても含まれているので、保険用語の理解も
大分進みました。
また、保障額算定や加入する保険のタイプなどについても、お客様に
「基礎」がある状態で提示することができます。


ただ、今回お話したいのは別に私の代理店のことがメインではなく。
これに絡んであった出来事を一つご紹介したいと思います。
この項続く。


メリット
2008.09.09

shitakaramitaeki.jpg

みなとみらい、下から上を見た図。

おはようございます、長いエスカレータをのぼりながらの図。
これがまた随分の地下深くの駅なのです。


昨日からの続き、指定管理者制度についてです。
そもそも指定管理者制度って、民間が参入するメリットはあるの?という話でも。

要は「受注額で採算が取れるか」に尽きるわけですから、余りにも安い金額で
施設管理などを請け負ってしまえば、当然事業として成り立ちません。
しかし、ここで大きなポイントは「現状の公設公営の状態においては、かなりの
人件費などを投じて維持されている施設」がなんと多いことか。
極端な例では、一日10人程度の利用者しかいない施設を維持するために、
月々数百万円の給与を払っているようなケースもチラホラと。

ということは、受注額について「滅茶苦茶安い水準」が求められているわけでも
ないということです。
「民間の常識的な範囲の受注額」を指定すれば、案外と勝ち残れる可能性も
十分にあるわけです。
ここらへんが面白いところなのですが「安いところが必ず勝つ」というわけでも
ないみたいです。
行政の目的はあくまで「施設の効率化」と「効用の最大化」にあります。
多少高くても、より付加価値の高いサービスを住民に提供できるビジョンを
提示できれば、指定されることもままあるようですね。


また、自社で箱を用意しなくても良いのは重要なポイントかと。
固定資産はあくまで行政のものですし、固定資産税などの維持費用も
不要となりますので、参入コストがそれほど高くなくても大丈夫です。

更に、公的施設に関わることによる信用力の増大も得ることができます。


事業多角化等、既存の道だけでは行き詰まりそうな企業にとっては
一つの大きな狙い目となる可能性があります。


効用の最大化
2008.09.08

puropera.jpg

救難ヘリのプロペラ。

おはようございます、みなとみらいでの展示品の一つです。
こんなもんが回るだけで空飛べるんだ…と何だか不思議な気分になりました。


昨日からの続き、指定管理者制度について。
まずは参考書籍を2冊ほど。


指定管理者制度 事業計画書作成のポイント 都政新報社
指定管理者制度 ライバルに先んじろ 経営創研
当事務所のサイトでご紹介しております

どちらの本も、指定管理者制度での指定を勝ち取るためにはどのような戦略や
プレゼンが必要か、ということを説明しています。
コンサルタント的な視点で自社を分析することの必要性など、民間企業での
通常の競争においても有用な情報が含まれているかと。


行政の評価をするに当たり、面白い考え方が紹介されていました。
それは「アウトカム指標」というものです。

通常、業務・事業の評価は「インプットとアウトプットの比率」で行われます。
入力したものと出力されたものを、事業者側から測定して判断します。
この考え方では効率性が重要視されます。

これに対し、アウトカム指標は「サービスの受け手からみた成果量」で
物事を測ります。
受けた側の満足度で評価が決まるわけですから、おざなりな仕事をしていると
あっという間に評価が下がります。

具体例として、公設の体育施設を考えてみます。
入場者数はアウトプット指標です。
それに対し、入場者の満足度指数がアウトカム指標となります。


とかく「お役所仕事」と言われがちな位ですから、アウトカム指標の改善が
どの施設においても求められているのはお分かり頂けるかと思います。
その際に民間の知恵・知識が有効活用できないか、というのも指定管理者制度の
重要な目的の一つとなっています。

この項続く。


指定管理者制度
2008.09.07

ageha.jpg

アゲハ蝶。

おはようございます、案外と一年中飛んでいるらしいですね。
何となく春とか夏のイメージがあったのですが。


指定管理者制度というものはご存知でしょうか?
日本国内には、20~30万に及ぶ公設公営の施設が存在するといわれています。
いわゆる「箱もの」と呼ばれるものも数多く、そのかなりの部分が赤字垂れ流しの
状態にあるのも、皆様ご存知のことと思います。

なぜ黒字化できないのか?
これはズバリ「経営センスの欠如」としかいいようがありません。
魅力的なコンテンツがない、人件費が不当に高い、顧客に対するサービス精神の欠如など。
黒字が出せない民間企業と悩んでいる点は同じようなものです。
逆説的には、これらのポイントがクリアできれば、公設の施設でも黒字化が達成
できるかもしれません。
より正確には「もっと役に立つ施設にすることができる」のです。

公設施設の中には、絶対に黒字化不可能な施設も存在します。
図書館で本を借りるたびにお金を取られることはありません。
ということは、運営的には絶対に赤字なのです。
しかし、それは非難されるべきことではありません。(だからこそ公設なのですし)
問題は、図書館が有効利用されているかどうかという点です。


明日以降、少しこの制度の話でも。
参考図書含めご紹介します。
見えてくるのは、民間企業としても考えるべき一般的な経営センスの必要性です。

この項続く。


合理性への疑義
2008.09.06

minatomiraieki.jpg

上から見下ろした図。

おはようございます、昨日は下から上、今日は上から下。
駅のホームがよく見える、やっぱり珍しい作りかと。


昨日からの続き、集団運営における難しさなどに触れました。
ここでまた書籍を2冊ほどご紹介します。


行動経済学入門 リチャード・セイラー
行動経済学 経済は感情で動いている 友野典男
 当事務所サイトにてご紹介しています


以前にもご紹介したことがあるかもしれませんが、行動経済学に関する入門書です。
行動経済学とは「人間は程ほどに合理的だ」という前提にたって実際の経済活動を
分析してみようという学問です。

集団の行動についてみていると、この行動経済学の分析が役立ちます。
昨日触れた過剰同調性や、無償にも関わらず社会貢献を試みようとする不可解な
行動など、人間が常に理屈で動いているわけではないことにご納得が頂けるかと。


我々は日々交渉をし、集団と知恵を出し合い、より良い方法を選択することを
「何となく」行っていることがここ最近読んだ書籍を通して分かりました。
そして、これらの一連の流れは「知覚・認識しているかいないか」によって
その人にどれ位の恩恵をもたらすのか、大きな差異があることもです。

我々は(望むと望まないとに関わらず)他人と一緒に生きていきます。
まず「なぜ人は動くのか」を知ることが最初の一歩なのかなぁ…などとまとめてみます。


独立性
2008.09.05

fukinuke.jpg

みなとみらい駅、ふきぬけの図。

おはようございます、何とも現代的な駅だなぁ、と行くたびに思います。
東京の地下鉄駅とはまた少し違った雰囲気です。


一昨日からの続き、集団の叡智を獲得するためのポイント。
書籍には数多く紹介されていますが、ここでは少しだけご紹介を。

分かりやすいポイントとして「独立性の確保」が挙げられます。
多様な人をそろえて意見を集約する、こう書くと非常に簡単そうです。
しかし、実際にこれをやるとなると結構大変です。
何故なら、人間は「周囲の人間が気になって仕方がない生き物」だからです。

今更例をあげるまでもありませんが、食事のことでも考えてみます。
自分は本当は中華料理が食べたいのだが、グループの他3人はどうやら
和食が食べたいらしい、といった状況で、あなたは強固に中華料理を食べる
ことを主張するでしょうか?


また、過去多くの場所・時代において「過剰同調性」が起こりました。
昨日もあげた「衆愚」の具体例であるバブル・戦争などは、こういった過剰同調性
から引き起こされたものといえます。
そして、これは結構簡単に引き起こされてしまうことも皆様のご存知の通り。

賢い集団運営のためには、一歩引いて全体を俯瞰する人やあえて大勢・体制に
対して批判をする人、そしてこれら議論をオープンにする環境などが必要です。
「他者の意見を黙殺・圧殺するような体制」は賢明とは言えません。


特に我々日本人の同調性の高さは周知の通りです。
皆さんの身の回りにいえる「へそまがり」さんは、実はそういった日本人の中で
非常に重要なキーパーソンなのかもしれません。

この項続く。


鉄は熱いうちにパート2(Chrome)
2008.09.04

dlpage_lg.jpg

グーグル、どこまでやるつもりなんだか。

おはようございます、昨日からベータ版利用中。
とりあえずの利用感等々。


googleからリリースされたchromeというブラウザを試しに使っています。
動作感ですが、かなりサクサクとしていて良い感じです。
方々で評価が出てきているようですが、スピードの速さとページ移動のための
ツールが充実しているのが中々好評のようです。
目新しい機能があるわけではありませんが、非常にそつのない作りになって
いるように感じられます。

残念ながら各種ツールバー等がまだ非対応ですので、そちらは今後の経過を
待つしかないようです。
(googleツールバーが非対応というのはどうなんだろう・・・)


googleは本気でネットを牛耳るつもりなんですね。
これでブラウザまで占拠された日には、確かに一極集中が進みすぎるような
気もしますが…さて、chromeはIEやFirefoxの牙城をどこまで崩せるでしょうか。
最も、そのgoogleでも、米国では最近社員の離反が起こっていたりと順風満帆
というわけでもないようです。
OSベースでの争いも含め、そろそろコンピュータ、ネット等々で大きな地殻変動が
起こってくるのかもしれません。


愚にもつかない感想でございました。
明日には通常更新に戻ります。


正しい集団の活かし方
2008.09.03

ongakutai.jpg

警察音楽隊の皆様。

おはようございます、これも立派なお仕事なんですよね。
練習ってどれくらい時間がとれるものなのでしょうか。


昨日からの続き、多様なメンバーをそろえ、集団を形成することについて。
しかし、ただ単に色々な人を集めてもイマイチ効率は上がらないようです。
それどころか適正な集団運営をしないと、いわゆる「衆愚な結果」に終わる
可能性もかなり高いです。
市場で繰り返し起こるバブル、偏った国勢による戦争など、こういった集団の
暴走には枚挙にいとまがありません。

そんな集合知を適正に引き出すにはどうしたら良いか触れたのがこちらの本です。


「みんなの意見」は案外正しい ジェームズ・スロウィッキー(当事務所サイトで紹介しています)


この本では「有能な専門家一人より程ほどの集団が出した結論の方が優ることが多い」
ということを事例をあげながら紹介しています。
この考え方を突き詰めると「民主主義はなぜ存在するのか」ということにもつながります。
書籍の最後も、このことについての説明に割かれています。

本の冒頭で紹介されている例ですが、家畜の取引市場において牛の体重を予想する
実験を行いました。
実験に参加したのは様々な種類の人々で、家畜についてまったく無知の人もいます。
皆が思い思いの数字を挙げ、最後にそれを平均化したところ、驚くべきことに
出された平均値は実際の牛の体重とほぼ一致したとか。

単なる偶然、と切り捨てることは簡単です。
しかし、この実験からも分かるのですが「適正な手法で集められたみんなの意見」は
非常に優れていることが分かってきます。
要は運営の仕方によって「三人寄れば文殊の知恵」と「船頭多くして陸にあがる」は
簡単にうつろうわけです。


この辺りの話を明日にでも少し。
この項続く。


再びダイバーシティ
2008.09.02

omoiryukku.jpg

救助隊用、重いリュック。

おはようございます、これもふれあい警察展においてありました。
重量30キロ、我が家の子供二人を背負って歩くのか…無理だ、私には。


昨日からの続き、創造性を支える重要な要素の話。
それは「マイノリティなど、多様な価値観を受け入れることができるか」ということです。

とかく人間は排他的に成りがちですし、少数派の意見に耳を貸し、その為の時間や
費用をかけることの合理性を問う声も時代を問わず存在します。
そういった心情は私も理解できないものではありません。


しかし、少なくとも創造性の発露についていえば、多様な価値観を内包した場所の
ほうが有利なようです。
昨日の書籍では「ゲイ・ボヘミアン」といった人々について、彼らを受け入れる姿勢が
強い地域の方が創造性が働きやすい、といった解説がなされています。
これは「ゲイやボヘミアンは創造性に富む」ということを言いたいのではなく、
「そういった地域性が存在する地域において創造性は発揮されやすい」という
意味のようです。

ここでやはり触れなくてはならないのは、先日も説明したダイバーシティでしょうか。
多様性の受容こそが成長の原動力になるのだとしたら、必然的に「人が流入しやすい」
地域に成長力は偏っていくことになります。

しかし、無条件にこれを認めてしまえば治安や国籍などの問題を置き去りにしてしまいます。
これらの動きについて、国家レベルでいえば政治や行政が、企業レベルでは経営者が
バランスをとって対応する必要があります。
しかも、かなり早急に。


ここでもう一つ、新しい視点を入れて説明をしてみたいと思います。
集団を効率的に活用する方法とは。
この項続く。


活力のある街
2008.09.01

mictomatos.jpg

で、トマト盛り合わせ、これも頂き物。

おはようございます、トマトトマトトマトトマトトマ・・・・・・・・。
いくらあっても食べられます、美味しいじゃないですか、トマト。


以前メガリージョンという言葉について記事にしました。
この言葉を提唱しているのは都市計画などに関する研究者です。
その方の本を一冊読んだのでご紹介。


クリエイティブ資本論 リチャード・フロリダ (当事務所サイトでご紹介しています)


この本の中では、いわゆる創造性(クリエイティビティ)というものが発揮されるには
どのような環境・場所・時間が必要なのか、といったことが触れられています。
そうした議論の中において、創造性が発揮されやすい街造りや企業組織の生成など、
入れ物をどのように形作るかが述べられています。

「新しいもの」への欲求は人間の半ば根源的な欲求ともいえます。
創造性の発露こそが成長への第一歩ということもしばしば。
今から13年前、Windows95が発売されたときのことは今でも覚えています。
「よく分からないけど触ってみたい」というところから始まり、今ではIT業界で
働いているような私と同年代の人は非常に多いです。
そういった中から新しいサービスが誕生してきたのも周知の通りです。


そんな創造性を支える要素の中で面白い話が一つ。
明日にでも触れてみます。
この項続く。