良い税理士の見分け方は?その特徴と見極める質問を税理士に聞いた
- 最終更新日:
- 2026/06/23

- この記事の監修者
- 徳永税理士事務所
所長 徳永 圭(税理士)
税理士選びで失敗しやすい3つのパターン
「安い」「近い」「紹介」という理由だけで税理士を選ぶと、契約後に「こんなはずじゃなかった」となりやすいのが現実です。全国に約8万人が登録する税理士は、資格の有無よりもサービス品質に大きな差があります。
費用が安くても提案力がゼロなら顧問料は割高になり、紹介でも自社の業種と合わなければ意味がありません。良い税理士かどうかは、最終的に「面談で何を確認したか」で決まります。
良い税理士・悪い税理士の見分け方
良い税理士と悪い税理士の差は、資格や経歴だけでは判断できません。面談の場でどんな質問をし、何を確認すべきでしょうか。
実際に寄せられた疑問をもとに、監修税理士に詳しく伺っていきましょう。
良い税理士に共通する特徴は何か?
質問: 信頼できる税理士に共通する特徴を教えてください。

徳永圭先生
税理士には勤務時代の経験等からそれぞれ専門領域があります。全ての領域について完璧に対応できる税理士は存在しないと考えてもらってよいです。その上で、あなたが抱える問題を一緒に解決してくれる税理士が「信頼できる税理士」に共通する特徴です。例え専門外の問題が発生した時でも調査・検討に掛ける時間を惜しまない、つまり勉強を怠らない税理士を選ぶべきです。一般的には料金の安さを売りする事務所の場合、この調査・検討に掛ける時間がありません。申告代行のみを希望であれば問題ありませんが、それ以外のことを税理士に求めるなら料金比較のみで会計事務所を決めるのはやめましょう。
面談で税理士を見極めるために何を聞けばいいか?
質問: 面談で実力を見抜くために、どんな質問をすればいいですか?

徳永圭先生
信頼できる税理士のところでも少し触れました。勉強を怠らない税理士が良い税理士です。見抜く方法の一つは最新の改正について知っているかどうかですね。面談でご自身のビジネスに係る最新の改正について質問してみてください。しっかり勉強している、クライアント(見込みも含む)の業種について関心を寄せている税理士かを見極めることができます。もちろん即答できれば良いのですが上記の通り専門領域外の可能性もあります。調査・検討した上で正確な情報を提供してくれる(問題を解決してくれる)かを見ましょう。実力を見抜く為の要素となります。これは一人のお客様に対しどれだけ役務提供できるかということと同義で、厳密には実力と呼べないかもしれません。しかし、重要な要素であることに違いはありません。
悪い税理士を見抜く具体的なサインは何か?
質問: これは変えた方がいい、という見分け方を教えてください。

徳永圭先生
それぞれ税理士に対するニーズが異なるので確定的な事は言えません。税理士報酬はコストであり安ければ安いだけ良い、と考えるならば現契約と料金比較をし高ければ税理士を変えましょう。現在は簡単に料金比較ができます。複数社の見積を取ってください。他方、税理士が信頼できない・変更したいと思うならばそれは税理士が勉強を怠っている証拠です。信頼できる税理士に変えましょう。判別要素は上述の通りです。大規模事務所の場合、御社担当は税理士でない事が多いです。一旦、担当者変更を要請しましょう。低確率ですが有資格者に変更してくれるかもしれません。資格者が良いと言いたい訳ではありませんが、基本的に税理士は勉強が大好きです。「勉強を怠らない」という面の担保にはなります。
節税提案が一切ない税理士は変えるべきか?
質問: 顧問税理士が記帳と申告しかしてくれません。変更すべきですか?

徳永圭先生
顧問料によるのでこちらも確定的な事が言えません。まず、御社個別事情に即した提案(経営コンサル・節税コンサル的なもの)も含めた契約になっているか確認しましょう。申告料・記帳代行とは別料金になっているはずです。料金表で最も安い、いわゆる年1回申告のみの契約は、原則コンサル業務が含まれません。年1契約は期中のやり取りが一切なく、決算日後にお客様とのやり取り(資料依頼や会計数値確認など)が始まります。決算日後に税理士ができる提案は限られます。申告・記帳代行以上のサービスをお求めでしたら年1契約以外の契約が必要です。格安料金(年1契約)はアドバイス業務等を省略した「申告代行のみ」が前提と考えましょう。一方で年1契約ではないにもかかわらず、申告代行のみとなっている場合は問題があります。その点を指摘し改善されないならば税理士変更が賢明です。
料金体系が不透明な税理士はどう見分けるか?
質問: 契約時より請求が高くなりました。こういうトラブルを事前に防ぐ方法はありますか?

徳永圭先生
法人税や消費税では起きにくいトラブルです。事前の打ち合わせである程度工数が読めるからです。一方で所得税や相続税の場合は事前打ち合わせで判明しなかった事実が後日追加(発見)されるという事態が頻繁に発生します。お客様が故意に隠そうとしたわけでなく、税額に影響を与える点や申告が必要との認識がないケースがほとんどです。よって、所得税や相続税の料金表は〇〇円~となっているケースが多いのです。ただし、税理士側もお客様に必要書類一覧を用意し、事前に申告内容を把握して正確な見積りを出す努力が必要と考えます。もし、会計事務所から必要書類一覧の提供があった場合は全ての書類が揃っているか確認しましょう。全て揃えているにもかかわらず見積書と相違する料金が請求された場合は、税理士側に落ち度があります。その点を指摘しても良いかもしれません。
契約前に税理士の資格を確認する方法はあるか?
質問: 税理士を名乗っていても無資格者だったというトラブルがあると聞きました。契約前に確認する方法はありますか?

徳永圭先生
国税庁が運営する「税理士情報検索サービス」で氏名・所属事務所名を検索すれば、登録の有無を数分で確認できます。名刺に税理士の記載があるかも確認ポイントです。無資格者による税務代理は税理士法違反であり、誤申告が発生しても法的責任を問えないリスクがあります。また、無資格者は代理申告できない為、その人とは別の税理士が間に入るはずです。いわゆる名義貸し税理士です。別の人が間に入ってきたら疑いを持ちましょう。国税庁では処分対象となった税理士を公表しています。無資格者に名義貸しを行う税理士は実在します。「信頼できる人からの紹介だから大丈夫」という思い込みが確認を省略させやすいため、紹介経由でも必ず事前確認する習慣をつけましょう。
まとめ
良い税理士を見分けるには、「レスポンス速度」「分かりやすい説明」「節税・経営への提案姿勢」を面談で必ず確認してください。「近所だから」「紹介だから」だけで即決せず、実際の担当者と話す機会を作り、料金体系を書面で確認することが失敗を防ぐ基本です。今の税理士に違和感を覚えているなら、変更を検討する理由として十分です。
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- この記事の監修者
- 徳永税理士事務所
所長 徳永 圭(税理士)
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